ミナミヌマエビを飼育していると一緒の水槽で他の熱帯魚も飼育したいことがあります(^^♪
一緒の水槽で混泳させても安全な生体と、危険な生体がいます。
この記事では、
- ミナミヌマエビとの混泳にオススメの生体7種類
- ミナミヌマエビとの混泳NGの危険な生体7種類
- ミナミヌマエビとの混泳に適している生体 & 適していない生体の条件
- 危険な生体とどうしても混泳させたい場合に使える裏技
について詳しくまとめました。
最後のまとめまでお読みいただければ、ミナミヌマエビはどんな生体と「相性がいいのか」、「相性が悪いのか」がわかりますのでミナミの混泳で失敗することはありませんよ(^^♪
ミナミヌマエビとの混泳におすすめの生体7種類
貝類「魚よりも向いている」相性抜群◎
写真:ミナミと仲良しのヒメタニシです。
観賞魚と一緒に水槽内でよく飼われているのが貝類ですが、その中でも需要が多いヒメタニシやラムズホーン、石巻貝(イシマキガイ)、シマカノコ貝、フネアマ貝などは動きが遅いので生きているエビを襲う事がない為安心して飼えます。
エビを襲えるスピードがないのも、ミナミとの混泳にあたって安心な理由の一つですね。
死んでしまったミナミを食べることはありますが襲うことはありません。貝系に熱帯魚:エビを襲えるスピードはないので安心ですよ。
ミナミとヒメタニシの相性が良い理由については下の記事で詳しくまとめています。
ミナミヌマエビ:シュリンプ系
ミナミヌマエビや他の小型エビも仲良しなので安心ですよ。同じ水槽でシュリンプを複数飼育することが可能です。
店舗でもいろんな色のシュリンプを混泳したカラーシュリンプ水槽や、ミナミヌマエビとヤマトヌマエビを混泳している水槽をよく見かけますね。
単独飼いでも多頭飼いでも可能です。ただし、稚エビは同じ品種や、ミナミヌマエビだけでも食べられてしまう事がありますので、隔離するなど対策が必要です。
メダカ
メダカは小型で口も小さく、大人しい生体として有名です。
生活圏も水槽の上層~中層にかけて泳いで暮らしている為、ミナミヌマエビと接触する機会も少ないです。
そのため、お互いがストレスなく暮らしていける可能性も高いですので、安心して混泳できます。
自然界でも一緒の場所で共存している場合もありますので、一番安心な生体です。
水槽内を見てよく誤解がある2つのことですが、
- メダカがエビを食べる!
- エビがメダカを食べている と言われているのは、
死んだ個体を食べている場合です。
※ミナミが生きているメダカやグッピーを殺そうとしても、魚の方が動きは早いので不可能です。ミナミは死んでいるメダカを食べているということです。
メダカ&小型熱帯魚がミナミを襲う場合、大人のミナミヌマエビは口に入らないので襲ったり狙うことは少ないです。ですが、稚エビは口に入るので狙われて食べられてしまいます。
稚エビを少しでも多く生存させたい場合は、シュリンプシェルターや隠れ家、水草を配置することをオススメします。これで少しは稚エビの生存率を上げることができますよ。
ネオンテトラ&カージナルテトラ
小型熱帯魚の代表のネオンテトラ!!アクアリウムをしている人ならご存知の方も多いと思います。
メダカ同様に温厚でおとなしい性格なので、ミナミヌマエビの混泳にもオススメの生体です。
大人のミナミヌマエビは口に入らないので襲ったり狙うことはありません。
グッピー
グッピーはミナミヌマエビを襲う事はありませんし、反対にミナミヌマエビがグッピーを攻撃し、ヒレをボロボロにするといった事もありません。
生活圏もメダカと同じで上層~中層を泳ぐことが多いので、生体同士のストレスがなく飼育がしやすいです。
オトシンクルス
「オトシン」とも呼ばれていて、コケ取り生体としても重宝されている生体です。
このオトシンクルス、オトシンネグロはエビさん達が苦手な水草の葉についたコケを掃除してくれます。
コケ取り生体としてはミナミヌマエビと同じですが、オトシンクルスはエビを捕まえて食べる事が出来ない生体であり、死んだ場合はお互い食べますが生きている場合は共食いの危険がありません。
大人しい生体としても有名です。
プレコ
プレコもコケ取り生体としても重宝されている生体です。
プレコは海外の熱帯魚のことで、吸い付きナマズとも言われています。
口が吸盤状になっていて、流木やガラス面についている苔を好んで食べる種類が多いです。
生活圏はミナミヌマエビと似ているところがありますが、大人しい生体なので、もし混泳させる時は出来るだけ大きい水槽で飼育し、生体それぞれのの居場所を作ってあげる事が重要です。
ミナミヌマエビ混泳の注意点
どんな生体でも稚エビは食べられてしまう
生まれたばかりのミナミヌマエビの赤ちゃんである稚エビはほとんど魚がエサと認識してしまいます…。
稚エビをきちんと成体に育てたい場合は直ちに隔離しましょう。
必ずしも相性が良いとは限らない
上記で混泳におすすめと述べた生体でも、中には混泳に適さない場合もあるかもしれません。
なぜなら人間と同じで生体それぞれにも性格が多少異なり、個体差があるからです。
一般的に大人しいと言われている生体も中には凶暴な性格の個体がいるかも知れません。
反対に、一般的に凶暴と言われていても中には大人しい性格の生体もいます。
混泳させてみて、個体それぞれがどんな性格をしているのか、よく観察することが重要なポイントです。
ミナミヌマエビと混泳注意:NG生体7種類
基本的には凶暴で口が大きく、エビを餌として好んでいる魚は不向きです。ここからはミナミヌマエビとの混泳注意の生体を紹介します。
エンゼルフィッシュ
エンゼルフィッシュは観賞魚の中でも人気が高く、日本でもかなり昔から家庭で飼われていました。流通も多く、取り扱い店舗も多いので購入もしやすいです。
しかし、エンゼルフィッシュはエビが大好物な上、凶暴な魚としても有名で、ミナミヌマエビだけではなく、他の魚との混泳も難しいと言われています。
子どものエンゼルフィッシュでもすぐに大きく成長してしまうため注意が必要です。
グラミー
グラミーは沢山の種類が存在しますが、どの種類のグラミーもエビが大好物です。
グラミーの体長は種類によって異なりますが、5cm~中には50cmにも成長する生体もいます。50cmの生体からするとミナミヌマエビは本当に小さい小魚にしか見えません。
小さい生体でも、基本的にミナミヌマエビよりは大きいので、ガブリとかぶりつかれてしまいます
( ;∀;)
ベタ
あまり凶暴なイメージがなく、意外かも知れませんが、ベタも要注意の魚です。
特にオスは気性が荒く、他の魚も混泳させるとお互いヒレがボロボロになるほどです。
ミナミヌマエビだけでなく、他の魚とも相性があまり良くなく、同じベタ同士でもケンカをするケースもあります。単独飼育が無難な生体です。
ディスカス
ディスカスは大型の魚ですが、淡水で飼うことが出来、観賞魚として人気のある生体です。
「ディスカス」とは日本語で「円盤」の事で、まさに円盤の様な平べったく丸い形をしています。
ディスカスもエビが大好物で、別名【シュリンプイーター】とも呼ばれているほどです(*_*;
5、6cm程度のディスカスならミナミヌマエビが口に入らない可能性がありますが、口に入らなくてもかじられてしまう危険性があります…。
アベニーパファー
アベニーパファーは淡水で飼育可能な小型のフグです!
かわいい顔をしているのですが、稚エビは確実に襲われます。アベニーの口は小さいので大きなエビは食べれないですが、アベニーパファーもエビ類:ミナミヌマエビを襲うことがあります!
水草ウィローモスや、隠れ家を複数入れることで襲われそうになった場合でもエビ達が隠れることができます。
混泳する場合は水槽内を工夫してから、数日観察してみてください。
トーマシー
トーマシーは水槽内に増殖してしまった貝を駆除してくれることでも有名な生体ですが、甲殻類を好んで食べる事でも有名で、中でもエビは大好物です。
小ぶりのミナミヌマエビならあっという間に食べられてしまいます。
ミナミヌマエビよりも大ぶりなヤマトヌマエビでも、エビの足やヒゲを狙って攻撃し、切断してむしゃむしゃと食べてしまいます( ゚Д゚)
鯛:海水魚類
鯛を家庭で飼っている方はあまりいらっしゃらないかも知れませんが、鯛を釣る時にエサとして使われているぐらいですので、水槽内に泳がせて食べられない訳がありませんね…(*_*;
その理由からミナミを釣り餌に使うために繁殖させてる方も多くいます。
その他、海水魚はミナミが大好きです( ;∀;)
スズキ、クロダイ、ヒイカ、アナゴ、メバル、カサゴ、キジハタ、ソイなど!!
ここからは、注意する生体と混泳させたい時に使える裏技をご紹介します!!
ミナミヌマエビとの混泳に適している生体の条件6つ
生活出来る環境が同じ
混泳させるには同じ水温・水質になってしまうので、混泳する生体が同じ環境で暮らしていける生体でなければどちらかの生体に過大なストレスがかかってしまいます。
飼育にあたってまずは同じ条件で飼育出来るかを考えましょう。
ミナミヌマエビは幅広い水温と水質に対応できるので逆に、混泳させたい相手の水温と水質よりで合わすといいですよ!
幅広く対応はできますがいきなりの水温変化:水質変化にエビ:シュリンプは特に弱いのでゆっくりと時間をかけて水温、水質を合わせてもらえればミナミさんも対応してくれます。
温和な性格
温和なおとなしい性格の生体は、他の生体を襲う事はありません。
人間と同じで生まれ持った性格というのは個体差がありますが、ミナミ水槽には温和で大人しい生体を混泳させましょう。
小型の魚で口が小さい
小型で口が小さい生体は、歯も弱い生体や、口にミナミヌマエビが入りません。
よって、ミナミヌマエビを食べる事が困難ですので、噛み千切られてしまったり、食べられてしまう事がありません。
ミナミヌマエビより小さい魚はあまりいませんが、比較的小型の魚からするとミナミさんは大きな生物です。そんな大物を食べるとはなかなか考えにくい為、小型の魚や口の小さな生体はミナミヌマエビとの混泳に適していますね。
エビを捕まえて食べる事(捕食)ができない
魚の中でもエビ捕食できない種類の魚がいます。
オトシンクルス、ドジョウはその中でも有名で、吸盤上の口でガラス面などに生えた藻などを食べます。
やや草食性の強い生体で、ミナミヌマエビを捕まえる事がそもそも出来ないので、安心して混泳する事が可能です。
エサにこだわりがある
個体差はありますが、この生体はこのエサしか食べない!!というこだわりが分かっていたら、エビさんをエサとして認識されていない為ミナミが食べられてしまう事はありません。
しかし、ミナミヌマエビと初めて混泳させたことで、美味しそうだから食べてみよう!という風になってしまう危険性がありますので少し気をつけてほしいです(*_*;
混泳した場合は、ミナミが襲われていないか1週間観察してみてください。
生活圏が違う
ミナミヌマエビと同じ場所で生活している生体は、生活の場所を奪い合ってしまう可能性があります。それによって生体同士が過大なストレスを抱えてしまう場合もあります。
ミナミヌマエビは比較的水槽の下層に居る事が多く、底砂:ソイルの上や水草の上に居ます。
少数なら問題ないかもしれない可能性もありますが、生活環境の違う生体を混泳させた方が無難です。
コリドラスをたくさんいれている水槽にエビさんもたくさんいると、底下に生体が集まってしまい居心地が悪くなってしまいます。できれば、エビさんたちの過ごせるスペースを確保してあげるといいですね。
ミナミヌマエビの混泳に適していない生体の条件
凶暴な性格な生体
写真:アベニーパファー×ミナミヌマエビです。
凶暴な性格の生体は、ミナミヌマエビを攻撃し、傷を負わせてしまったり、ストレスを与えてしまう場合があります。
ミナミヌマエビが傷を負ってしまう事は、生体にとってもちろん良くありませんね。
身体に出来てしまった傷口から病原菌や寄生虫が侵入し、やがて病気にかかりやすくなってしまう恐れや、他の生体に攻撃される事からストレスが積み重なり、やがて死因の原因にもなってしまいます。
このような凶暴なアベニーパファーとミナミヌマエビを混泳する裏技的な方法はこのあと紹介します!
エビはかなり神経質でなのでストレスを受けると体の色が変わります。レッドカラーのシュリンプでも1日輸送するだけでストレスが原因で色が抜けて白いエビになります( ;∀;)
口が大きい魚
魚にとってエビは格好のエサとしても有名です。
釣りをする際にエサとしてミナミヌマエビを使われる釣り人さんもいらっしゃいます。
釣具屋さんなどでも【エサに最適!】と書かれているお店もあります。
基本的に魚はエビが好きなので、ミナミヌマエビを簡単に食べてしまうような大きな口をしている魚、アロワナ:レッドテールキャットなどとの混泳はNGです。
あっという間に食べられてしまい、気づいたころには水槽に一匹もエビさんがいない!という事態になってしまいます( ;∀;)
エビをエサとしている生体:魚
【エビで鯛を釣る】という、ことわざがありますが、実は本当にエビで鯛が釣れてしまいます。(笑)(意味は:小さな投資で大きな利益を得るという意味みたいです)
鯛類はエビが大好きなので特に注意したい生体です。
養殖の際もエサとしてエビが使われているところもあるみたいですね。
しかも口が大きいので、体の小さいエビさんはみるみるうちに食べられてしまいますよ(*_*;
エサとして使用されている生き物を一緒に飼うなんてとても危ない行為ですね…。
雑食系の生体
好き嫌いなく何でも食べる生体は飼育しやすいというメリットもありますが、これにも少し注意が必要です。
何でも食べる=ミナミヌマエビも食べられるかな…?
口に入るサイズだし!よし!ちょっと食べみよう!とかじられてしまう危険性があります。金魚がそうですね。
【これはエサではありません】とエビさんに張り紙を張っておきたいぐらいです…。(笑)
生活する場所が同じの生体
参照:アクアリウム症候群様 https://blog.goo.ne.jp/namazu555
写真は下:コリドラスステルバイ(4~5㎝)、上:コリドラスロングノーズブロキス(15㎝) です。
ステルバイの4倍あります!!いい写真があったので共有させていただきます。
ミナミヌマエビは多少泳ぎ回ったりもしますが、コケや水草などがある水槽の比較的下層にいる事が多いです。寝ているとき以外はほぼツマツマしていて、一生懸命コケなどをかき集めています。
しかし、生体の中でも同じくコケや水草を食べる生体もいますので、そのような生体が一緒に暮らすと場所の取り合いになってしまい、ストレスを抱えてしまいます。
小さいコリドラス(パンダ:ジュリーなど)ならいいのですが、大きいコリドラスはオススメできません。
お花見や運動会の場所取りと同じです(笑)
この場所、私の場所なんだから取らないでよ!などとトラブルになるとお互い良い気持ちもせず、居心地が悪くなる一方です(*_*;
危険な生体をどうしてもミナミと混泳させたい時に使える方法【裏技4つ】
ミナミがいる水槽で、アベニーパファーやエンゼルフィッシュなどをできれば一緒に飼育したいなあ~!と思う方も多いと思います!(^^)!
そこで裏技的な方法を紹介します。
確実に安全に飼育できるというわけではないですが、することで多少一緒に飼育できる可能性がUPします。
ぜひ、下の方法で混泳の挑戦をしてみてください!!
水草を入れる(隠れ家に)
写真は、ウィローモスを伸ばして作ったジャングルモス水槽の中に、レッドシュリンプとアベニーパファーの混泳している水槽です!
水草を入れる事で襲ってくる魚からミナミヌマエビやシュリンプが見つかりにくくなります。
敵から存在を分かりにくくする事で攻撃されたり、食べられてしまう危険を回避する事ができます。
しかし、隠れ家が多くなっただけで100%危険から守れるわけではありませんので注意が必要です(*_*;
隠れ家:置物を配置する
水草も隠れ家の一つですが、水草+流木や石を水槽内に置くことで見た目も良い隠れ家を水槽内に作ってあげる事が出来ます。
現在では置物などたくさんの商品があります。
隠れ家にうまく隠れる事で敵から守ってあげる事ができますが、これも見つかってしまった場合などは危険ですし、100%安心できる対策ではありません。ですが、隠れ家がないよりも効果はありますね。
少数で飼育してみて様子を観察
生体の種類もですが、同じ生体でも個体差があり、大人しい性格の個体はエビを食べない個体がいます。
どうしても混泳させたい場合は、もしかするとミナミヌマエビと相性が良い可能性もありますので、一度にたくさん混泳させるわけではなく、まずは少数で混泳してみて大丈夫かどうか様子をみましょう。
もしかするとエビさん達が餌食になってしまう可能性もあるので、食べられてしまった場合は諦めるぐらいの気持ちが必要です(^^;
水槽の中で隔離する
これは混泳とは言えませんが、家の水槽を置くスペースや予算など、何らかの事情で水槽を増やせない場合は水槽内で隔離する方法があります。
隔離箱・隔離ボックスと呼ばれているものがありますので一つの水槽で簡単に隔離する事が出来ます。
しかし、隔離してしまうと隔離ボックスは基本的に小さいものが多いですので、生体の暮らしが窮屈になってしまう恐れがあります。ストレスを与えてしまうためどうしてもの場合に使いたい方法ですね。
家のスペースや予算に余裕があれば水槽は生体ごとに分けるほうが良いですね。
まとめ
↓下の8つがミナミヌマエビ混泳のポイントです。
、トーマシー、アベニーパファー、鯛:海水魚類には注意です!!
特別な事情がない限り、別に飼育した方が良いでしょう。
貝が一番安全と書いているのですが、魚を泳がせたい方が多いと思います。ミナミヌマエビの水槽にはネオンテトラや、メダカのような小型の魚などがオススメですね。
下に落ちた餌はミナミが掃除してくれますのでその点も相性は良いです!!
この記事がすこしでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました♪♪