ミナミヌマエビを飼育する前や、飼育中に急に気温が暑くなってきたり、寒くなってくると、適切な水温がきになるところです。
シュリンプは他の生体よりも水質&水温には敏感なので飼育する上でとくに重要なポイントとなります。
この記事では、
- ミナミヌマエビを飼育できる水質と水温について
- 僕が飼育している水質pHと水温について
- 屋外飼育は可能?!夏や30度以上の飼育について
- 水合わせ+水質合わせの方法
について詳しく説明していきますのでミナミヌマエビ飼育する時の参考にしていただければ嬉しいです🦐
ミナミヌマエビの最適な水温
水温は5~28℃ぐらいと幅広く対応のシュリンプ!
ミナミヌマエビは寒さには比較的寒さには強い品種です。最適な飼育水温は20~26℃ぐらいです。
いきなりの水温変化には弱いですが、ほぼ限界水温ですが5℃程度でも生きているぐらい寒さには強いと言われています。僕は室内のみで飼育しています。
季節と地域によってはヒーターが無くても死ぬことなく育ちますが、暑さには弱い品種ですので、特に真夏の飼育には水温が上がらないように注意する事が重要です。
繁殖や健康を重視するなら20℃〜26℃維持がおすすめ
ミナミヌマエビは適応できる水温の範囲が幅広いですが、僕の飼育方法としては20℃〜26℃に水温を維持しています。
ミナミヌマエビは28℃までと記載している本、雑誌、ブログ、ショップさんが多いですが、高温が苦手なミナミヌマエビなので個人的に28℃固定のヒーターを使用したり、28℃に設定したりすることはおすすめしません。
28℃に設定していても水槽用ヒーターには多少ブレがあるので、30℃以上になる場合があります。そのためヒーターを26℃に設定したり、26℃固定のヒーターを使用することをおすすめします!この場合少し上がっても30℃以下になりますので高温対策となり28℃に固定するよりも安全です。
季節の温度変化に合わせて冷却ファンやヒーターをうまく活用し、快適な水槽にしてあげる事で丈夫で長生き出来る個体になります。
暑さに弱い!夏の飼育&30度以上は要注意!
寒さに強いミナミヌマエビですが、高温には大変弱いので、夏場の水槽管理には注意が必要です。
夏場はふとした瞬間にも、すぐに水温が上がりやすいです。
直射日光が当たる場所はあっという間に水温が上がってしまい、気温の上昇で酸欠によりエビさんがバタバタと倒れていってしまいますので、水槽の置き場所は直射日光が当たらない場所に設置しましょう。
また、長時間の外出時なども部屋の気温がどんどん上がっていき、それに伴い水温もどんどん上昇していきますので非常に危険です。
室内飼育の際は、部屋のエアコンと合わせて水槽用の冷却ファンや、クーラーが様々なメーカーから販売されていますので、上手に併用し、水槽内を過ごしやすくしてあげましょう。
⇓高温対策について詳しくは下の記事を参考ください⇓
屋外飼育は出来る?
おすすめはしませんが屋外で飼育する事は出来ます。真夏・真冬など、人間が過ごしづらい環境はミナミヌマエビにとってもダメージが大きいので出来るだけ避けた方が良いですね。
屋外飼育の良いところは自然の力を借りて飼育が出来る事です。照明の代わりに太陽光が当たるのでライトなしでも水草が育ちます。
季節の気温の変化で、それに応じた水温になります。季節の変化にも左右されやすいので一定の環境を保つ事は難しいです。
そのため、屋外飼育より環境がほぼ一定に保ちやすい室内飼育の方が基本的に長生きします。ミナミヌマエビを健康で長生きさせたいなら、室内飼育の方が適しています。
屋外飼育のデメリットとしては、水槽内に害虫が混入する可能性がかなり上がるという難点もあります。
水温の変化に注意し、害虫混入を理解して屋外飼育をスタートしてみてください。
ミナミヌマエビの最適な水質
弱酸性から中性が最適(pH6.5~7.0あたり)
ミナミヌマエビが快適に過ごせる水質は、弱酸性から中性あたりと考えています。僕がミナミを飼育しているpHは6.5~7.5の中性あたりです。
アクアリウムでのpHの値は下の数字です。
- アルカリ性(海水):8以上
- 弱アルカリ性:7.5~8くらい
- 中性:6.5~7.5くらい
- 弱酸性:6.5未満
pHとは簡単に言うと水質の目安数値みたいなものです。
ミナミヌマエビは弱酸性から中性あたり目安なのでpHでいうと6.5~7.0あたりが最適な値となります。
弱アルカリでも飼育可能ですが淡水アクアリウムで弱アルカリ(7.5~8)の水質になることは基本的にないので、水道水にカルキ抜きを使用するだけでミナミヌマエビが問題なく過ごせる水質となっています。
これは一般的に良く飼われているメダカや金魚などの水質とも同じですので相性も良く、混泳も可能です。ミナミヌマエビ用に水質を作る必要がないので、初心者の方にも導入しやすいです。
水質がどの様な状態なのか目安として確認するためにpH測定器が販売されていますので、上手に活用しましょう!ペットショップやネットなどでも幅広く販売されています。
淡水で飼育可能
ミナミヌマエビは元々台湾や中国、日本の淡水(=塩分を含まない水)の水域で生息している生体です。野生個体の場合は水路などにもいることもあります。
ですので、飼育水が海水になるように調整したり作る必要もありません。水道水にカルキ抜きを入れて飼育水として使用可能です。
水質の状態も適度な水換えをすればあまり変わる事もありませんので、手間もかかりませんよ!!
水換えの頻度
水槽をセットして水質が安定するまでは少し小まめに水換えするように心がけましょう。
水質が安定するまでの1ヶ月間は3日に1回程度、おおよそ水量3分の1程度を入れ替えする事が最適です。
しかし、飼育水があまりに汚れているなど、気になる場合は気づいたらその都度汚れを取り除き、清潔な水を保つようにしましょう。
水質を綺麗に保つ事で元気なエビさんを育てる事が出来ます。
水質(ペーハー)よりも、飼育水の汚れに注意!
pH(ペーハー)の弱酸性や酸性などに幅広く対応しているので特に、最適6.5~7に合わせて飼育したりなど気にする必要はないのですが、ミナミヌマエビは飼育水の汚れに注意しないといけません。
※pH(ペーハー)を最適な数値に合わせようと、PHを下げようとしたり、上げようとする必要もありません。
底砂をプロホースで掃除したり、飼育水の汚れに注意して、綺麗な飼育水を維持する為にできるだけろ過能力が高いフィルターを導入することをオススメします。
水合わせ+水質合わせの方法【重要】
【水合わせ】生体が元々居た環境から⇒自分の水槽の環境に少しずつ近づけ、水槽導入時の変化を少なくし快適に過ごせるようにする事を言います。
この作業を適当にしてしまうと、すぐには死ななくても1週間もすれば死んでしまう個体がでてきます。ミナミヌマエビは遅れてダメージがきます!その為、適当に導入しても翌日には生きているので、適当にしてもいけるんだ!!と勘違いしてしまいベテランの方でもやってしまいがちです。
この水合わせには大きく分けて2つ方法があります。
方法① 購入時の生体が入った袋を浮かべる(水温合わせ)
手順1:水槽に生体が入った袋を浮かべます!40分~1時間程度(袋の水温と、水槽の水温を合わせる為です)
手順2:袋の水ごと生体をバケツなどの容器に移します。
手順3:網を使い生体を水槽へ導入⇒完了です。
注意:この方法①⇒水温は合わせれますが、水質は合わせれていません。
ミナミヌマエビはこの水温だけ合わせてドボンっと入れる方法の①はおすすめしません。購入したところの水質と自分の水槽の水質が違うので水質も合わせることをおすすめしています。
水質の変化に敏感なミナミヌマエビなので水質も合わせてあげないといけません!!
次の②で紹介する点滴法でしたら水温と水質の2つを合わせることが可能です!ミナミヌマエビはこの方法で水槽へ導入することをおすすめします。
方法② 点滴法(水温+水質合わせ可能)
ミナミヌマエビ導入の場合はこの点滴法で水温+水質合わせをしましょう。
作業内容は少しずつ水質を合わしていく方法です。点滴法ができる水合わせキットがあればいいですが、なくてもコップなどでじっくり時間をかけて水槽から⇒バケツに入れていけばできます!
水温+水質合わせに必要な物
- バケツ
- バケツ用ヒーター
- バケツ内の酸素用:エアーポンプ、ストーン
- あれば便利:水合わせキット点滴法
手順1:立ち上げた水槽にヒーターを導入します。すでに水槽にヒーターを設置している場合はここを飛ばしてください。(水槽内の水温を26℃にしましょう。)
手順2:購入してきたミナミヌマエビの袋を開封し中身すべてバケツに移します。
手順3:酸素を供給するためにエアーポンプ、エアーストーンを設置します。
手順4:バケツに26℃固定ヒーターを設置します。水温が26℃になれば次の手順4に進みます。
手順5:導入する水槽を水を少しずつバケツに入れていきます。(水温はこちらも26℃に合わせておきます)
手順6:バケツの水がいっぱいになれば半分すてて、また手順5の水槽の水を入れていきます。これをループすることにより生体が元々居た環境から⇒自分の水槽の環境に少しずつ近づけることができます。
※水温+水質合わせについてこの記事では簡単に説明していますので、詳しく知りたい方や、よくわからない方は下の記事を参考下さい↓