熱帯魚の飼育水を綺麗に維持する為の、水槽用ろ過フィルターには様々な種類があります。
初心者の方にもわかりやすいように、各ろ過フィルターを写真付きでご紹介しています。
この記事では、
- ろ過フィルターとは?
- ろ過3つの種類と、ろ過の仕組み
- ろ過フィルターの種類:メリットとデメリット
- 生体別:オススメのろ過フィルター
についてこのページに詳しくまとめました。
ろ過フィルターを選ぶ時の参考にしてもらえればと思います!!
ろ過フィルターとは?「水槽に設置する効果」
ろ過3つの種類
アクアリウムにて、ろ過の種類が3つあるので簡単に説明します。ここはイメージ程度にわかれば問題ないです。
次の3つのろ過の役割が働くことにより、水が綺麗に保たれていますので紹介していきます。
物理ろ過
生体のフンや水草の枯れ葉などのゴミを、スポンジ・ウールマットでゴミを引っ掛けてとり除くろ過方法です。目に見える程度の大きいゴミはこの「物理ろ過」で取り除けます。
化学ろ過
水槽立ち上げ時や、流木を入れた時など濁りや黄ばみが発生します。
そういったものの原因となっている物質を吸着・分解目的で作られた素材(活性炭やゼオライト)を水中やろ過フィルター内に入れることで水を透明にしていくろ過方法が「化学ろ過」です。
流木を導入していて黄ばみが気になり飼育水をピカピカにしたい方は活性炭のブラックホールという製品を水槽内や、ろ過フィルター内に入れることをおすすめします。
現在生体を飼育中の方で、飼育水に黄ばみなどないのであればこの「化学ろ過」は特に気にしなくて大丈夫です。
生物ろ過「重要」
フィルター内にバクテリアの住処を作り、そこに定着したバクテリアの働きによって、生体が出すフン、アンモニアや有害物質を取り除き、生体が生活できる綺麗な水にするのが「生物ろ過」です。
水質を綺麗に維持する生物ろ過 「重要」
ろ過フィルターの中で特に重要な役割が、バクテリアによる生物ろ過になります。
生物ろ過がうまく働いていれば、様々なメリットがあります。
- 水に透明感がでて、ピカピカで綺麗な飼育水になり見た目が良くなる!
- 生体に負担なく飼育できる!
- バクテリアに水の汚れを分解してもらえるので水換えをサボれる!!
- 水換えが苦手なシュリンプに安定した飼育水を維持できる!
この生物ろ過を動かすには、バクテリアの繁殖とバクテリアを定着をさせる必要があります。
バクテリアが住む:定着する場所はどこ?
- ろ材(リング状やボール状)
- ろ過フィルター内のマット
- スポンジ
- 底砂
- 穴が多くざらざらした素材:多孔質
- 溶岩石
- 水槽のガラス面
いろんな場所にバクテリアは自然と定着します。
あまり知られていないですが、実は水槽のガラス面にもバクテリアは定着します。
バクテリア定着:繁殖の重要なポイント3つ
バクテリアは生体を飼育していると自然と定着していきますが必要なことがあります。
- 酸素(エアーポンプ:ぶくぶくの導入)
- 水の流れ
- ろ過バクテリアが定着するための物(ろ材や溶岩石)があること
水質内の有害物質を分解してくれるバクテリアを維持する為と、バクテリアを活性化するにはエアレーションが重要です。(※エアレーションとは水中に酸素を取り入れることです)
エアレーションに必要な物3つ
⇓①酸素を出すポンプ
⇓②ゴムチューブ
⇓③エアストーン
バクテリアの注意点
酸素が足りないと「嫌気性細菌」という水槽内に逆に悪影響な物質を排出するバクテリアが繁殖してしまいますので、バクテリアの活性化として酸素=エアレーションは必ず必要です。
このダメな菌が増えると逆に水質が悪くなり、生体が死んだり、水草が枯れることがありますので注意が必要です。
ここからは、ろ過フィルター全種類のメリットとデメリットを紹介していきます。
各ろ過フィルターのスペック&機能性などをご確認いただき、フィルター導入の参考にしてもらえればと思います。
ろ過フィルターの種類と選び方「各器具のメリットとデメリット」
ろ過フィルターにもたくさんの種類があり、それぞれに機能面の違いや、デメリットとメリットがあります。
- フィルターの詳細
- 販売価格
- 適応水槽サイズ
- ろ過能力
- メンテナンス:掃除
- 音:静音性
- 取り付け後見た目
- メリットとデメリット
などの各項目について、僕が実際にろ過フィルターを使用していて感じたことを紹介していきたいと思います(=゚ω゚)ノ
ろ過フィルターの購入で迷っている方の参考になれば嬉しいです(^^♪
外掛けフィルター
詳細
水槽に引っ掛けて使用するろ過フィルターです。外掛けフィルターはよく水槽を買うとセットになっていることも多いので、使用したことある人や、見たことある人が多いと思います。
酸素も多少なら取り込みできます。外掛けフィルターはエアーポンプなしで動作するタイプのフィルターです。
販売価格
単品で購入することも可能です!サイズによりますが価格も800円程度~あるので気軽に導入できますね。
適応水槽サイズ
目安:15㎝水槽から~30㎝水槽 と記載がある場合でも、60㎝水槽に取り付けして使用することはできますが、ろ過能力が弱いのでそのサイズには適していないという意味になります。
外掛けフィルターは、引っ掛けるだけなので他の容器にも使用できますが、高さが低い容器だと水を給水しないので水槽ではなく代用して使う容器の場合は動作しない可能性があるので注意してください。
ろ過能力
ろ材スペースは狭いので、バクテリアが定着するスペースも少なくろ過能力は低いです。
このあと紹介します、上部フィルター、外部フィルターにろ過能力は劣りまが、外掛けフィルターにも種類があり、アクアリウム大手メーカーのテトラさんからたくさん種類がでていいます。
20㎝水槽用、30㎝水槽用、45㎝水槽用、60㎝水槽用、60㎝水槽用特大などがありスペックの違いがあります。大きいサイズ用の方がろ材スペースと、水の給水量が増えるのでろ過能力も高くなります。
メンテナンス:掃除
水槽に引っ掛けているだけで配置が終わるので、初期の組み立てはかなり楽です。
メンテナンスもフタを取ればすぐに掃除できたり、小型なので汚れたら取り外して簡単に丸洗いできます。メンテナンスのやり易さはろ過フィルターの中でトップクラスです!!
害虫、スネールなど混入してフィルターもリセットしないといけい状況になった時にも外掛けフィルターなら楽々リセットできます!これはかなりのメリットです!!
音:静音性
下から水を吸いあげて上から水を排出するので、ぴちゃぴちゃと水が流れている音がします。この音が気になる!うるさい!などとAmazonや楽天でレビューがありますが、一般的に他のろ過フィルター、エアレーションのエアーポンプの方がうるさいです!
エアーポンプまではうるさくないですが、ろ過フィルターを取り付けて室内が静かになることはありえないので、どうしても多少の音はしてしまいます。
ですが、音の事だけでいうと外掛けフィルターは静かな方ですよ!!
取り付け後見た目
見た感じで外掛けフィルターを設置しているのがわかるので、見た目はあまりよくないかもしれないです。
水を吸い込むホース、スポンジあたりに水草を配置して隠すことも可能ですが引っ掛けている本体は見えてしまいますね。
メリット
- 価格が安い
- メンテナンスが簡単:リセットも簡単
- 設置、組み立てが簡単
- 幅広いサイズが販売中の為、適応する場合も多く導入しやすい
デメリット
- ろ過能力が低い
- 水の音が多少する
おすすめポイント
ろ過能力が弱くてもいいから、お金をできるだけ使いたくない方にはオススメです。少数飼育、ネオンテトラやメダカ、小型熱帯魚の飼育に人気があります。
その他、メンテナンスはやりやすいので、餌をたくさん与えないといけない生体など!水槽内を汚す生体の飼育に向いていると思っています。
ろ過能力は弱いのでエビシュリンプの飼育や、たくさん魚を飼育する水槽にはあまり向いていないです。
底面フィルター
底面フィルターの詳細
底砂&ソイルの下に敷いて使用するろ過フィルターです。フィルターの上に入れた底砂をろ材として使用できるフィルターです。
底砂の量=ろ材になるので生物ろ過、バクテリア定着スペースはかなり多いです。
底面フィルターは価格も安くていいアイテムなのですがデメリットも多いので確認ください!
販売価格
サイズによりますが価格も1000円程度~あるので気軽に導入できます。(別:エアーポンプも必要です)
適応水槽サイズ
小型水槽~配置可能です。高さが合わなくて使えない場合はパイプをのこぎりで切断して使用することもできます。
虫かご程度の容器にも使用できる底面フィルターミニ~60㎝水槽に取り付ける用の大きいものまでサイズ種類も様々です。
ミニ、30㎝用、45㎝用、60㎝用など様々な水槽サイズで適応可能です。
ろ過能力
フィルターの上にのせる砂利をろ材として使用するフィルターなので、砂利やソイルの量で変わります。フィルターの上に敷いた砂利へバクテリアが定着し水を綺麗にします。5㎝程度敷けばそこそこのろ過能力が期待できます。
この底面フィルターを使用しているということはエアーポンプにつないでエアレーションをしているので、バクテリアも活性化されます。
メンテナンス:掃除
個人的に、底面フィルターの最大のデメリットはこれです!!
交換マットやスポンジがないフィルターなので交換する必要がないので良いのですが、フィルターの上に砂利かソイルを使用するのでメンテナンス=リセットになります。
リセットの時は砂利をすべて取り出してから埋まっていたフィルターを回収します。
定期的にプロホースで底砂のゴミを掃除しないと、下がフィルターなのでその穴にゴミが詰まるのでそこも注意しないといけません。
音:静音性
エアーポンプを使用するので、外掛けフィルター、このあと紹介する外部フィルターよりは音はします。
取り付け後見た目
見た目は下から伸びているパイプのみなので水槽内すっきりで綺麗です。
外掛けフィルターや、この後紹介するスポンジフィルター、投げ込みフィルター(金魚の水槽によく設置しているぶくぶく)などよりは個人的に見た目はいいと思います。
メリット
- 砂利をたくさん敷けば、ろ過能力はそこそこ高い
- 価格安い
- 下からパイプが出ているだけなので水槽内すっきり
- エアーポンプに繋いで使用するので酸素も供給されバクテリア活性化
デメリット
- メンテナンスがかなり手間になります
- 植える水草がある場合向かない
おすすめポイント
メンテナンスがかなりのデメリットなので、汚す生体や、稚魚水槽などの毎日餌をあげないといけないような生体よりはシュリンプなどあまり水を汚さない生体に向いてます。
下の底面フィルターに根が絡まるような水草グロッソ、キューバ、ヘアーグラスなど根をだすような水草には向いていないというかNGです。
溶岩石のアヌビアス、ウィローモス、マツモ、アナカリスなどの浮き草なら底砂の下に根が絡まることがないので問題ありません!
スポンジフィルター
スポンジフィルター詳細
アクアリウム店舗でも使われていることが多いスポンジフィルターです。
これをメインで使うこともできるのですが、ろ過能力は高くないので他のろ過フィルター+スポンジフィルターのサブとして使うことをおすすめします。
下⇓のようなエアーポンプとセットになっている物もあります。
他のろ過フィルターとセットで使用ください。外掛けフィルターのみだとエアレーションしていないので酸素がないですが、そこにスポンジフィルターを配置すれば酸素が供給できます。
販売価格
サイズによりますが価格は1000円程度なので気軽に導入できます。
適応水槽サイズ
小型水槽用、45㎝用 60㎝用 75㎝用 など様々な種類があります。大きいサイズの物を選ぶとスポンジの容量が増えるのでバクテリアの定着量が増えます。
ろ過能力
スポンジのところにバクテリアが定着します。
酸素も供給しているので、バクテリアも繁殖してそこそこ水質の維持には有効です。
ろ過能力はそこまで高くないので、ろ過器具として使うというよりはエアレーションとして使用する感じのイメージです。
メンテナンス:掃除
メンテナンスはかなり楽です!1分で終わります、水槽の中のスポンジを回収→洗うのみです。
洗い方は、1週間に1回バケツに飼育水に入れそこでスポンジをじゃぶじゃぶ洗うのみでOKです。メンテナンス性ではろ過フィルターの中で一番簡単です。
スポンジが2つあるタイプは交互に洗うようにすれば、バクテリアをできるだけ維持する為に、一度にまとめて洗うのではなく交互に洗うようにしましょう。1か月で右→左→右→左の4回程度、週に1回程度メンテナンスすれば問題ありません。
音:静音性
エアーポンプを使用するので、外掛けフィルター、このあと紹介する外部フィルターよりは音はします。
取り付け後見た目
水槽内に配置するので、スポンジを配置しているのが見えてしまいます。見栄えが悪くなるという店員さんもいると思いますが僕は見た目が悪いと思わないです。
見た目は飼育する方がどう考えるかですが、確実にいえるのはこのスポンジフィルターは水槽内に配置して使用するので、水槽内のスペースが狭くなってしまいます。
メリット
- メンテナンスは1分で完了(フィルターの中で1番楽)
- シュリンプ:稚エビを吸い込まない
- スペースに余裕があれば複数設置でろ過能力upも可能
- 価格が安い
- 水槽内に酸素が供給ができる
- スポンジにろ過バクテリア定着
デメリット
- 水槽内が狭くなる
- 粉末の餌や、ごみが詰まりやすいので週に1回のメンテが必要(1分)
おすすめポイント
シュリンプ水槽のサブフィルターにかなりおすすめです!メインフィルターはこのあと紹介する、外部か上部フィルターの導入をオススメします。
水槽内のバクテリアに酸素も供給できるので水質浄化に有効です。また母シュリンプが排卵し稚エビが誕生しても吸い込まれないスポンジなので稚エビがいても安心して配置することが可能です。その他熱帯魚の稚魚や、メダカの稚魚も吸い込まないので安心です。
メンテナンス作業はフィルターの中で1番楽なので、水槽内が狭くなってもいいという方にはオススメです。
水中フィルター(投げ込みフィルター)
水中フィルター(投げ込み式フィルター)詳細
アクアリウムの店舗にて金魚水槽内や、メダカ水槽内によく設置されているのが水中フィルターです。うちのおじいちゃんはぶくぶくと呼んでいました!
金魚水槽などに多く使われていますので見たことある人も多いと思います。
水槽内に配置するタイプです。
販売価格
サイズによりますが価格は1000円以下で気軽に導入できます。+エアーポンプ(1000円程度)が必要です。
適応水槽サイズ
小型水槽~から配置可能で30㎝水槽や60㎝水槽にも配置できます。
ろ過能力
本体が小さいので仕方ないですが、バクテリアが定着する場所も少ないのでろ過能力は低くなります。
基本的に熱帯魚の店舗などではエアレーションの為に導入していたり、サブフィルターとして導入しています。
エアーポンプに繋いで使用するのでエアレーションとして水槽内に酸素は供給できますが、水質安定としてのろ過能力(生物ろ過)は期待できないです。
その為、ろ過能力が重要な大型生体や、エビ:シュリンプ水槽にメインのフィルターとして使うことは向いていません。
メダカ、小型金魚、小型熱帯魚の飼育ならこの水中ポンプをメインのフィルターとして導入することは可能です。
ゴミ・フンの回収(物理ろ過):小型水槽に配置するなら物理的な底に溜まるゴミ、生体のフンなどは多少回収してくれます。
メンテナンス:掃除
掃除:メンテナンス作業は水中フィルターを分解して、パーツを交換もしくは、掃除するようなメンテナンス方法です。
エビや小型熱帯魚のサブフィルターやエアレーションの為に使ってもいいかもしれませんが、メンテナンスが手間なので水槽内を汚す金魚水槽には個人的に使う。
音:静音性
エアーポンプを使用するので、外掛けフィルターや、このあと紹介する外部フィルターより音は大きいです。
取り付け後見た目
水槽内に配置する為、水中フィルターを配置しているのが見えてしまいます。
白で目立つので個人的にはスポンジフィルターより、見た目はよくないイメージです。
見た目は飼育する方がどう考えるかですが、確実にいえるのはこの水中フィルターは水槽内に配置して使用するので、水槽内のスペースが狭くなってしまいます。
メリット
- 価格が安い
デメリット
- ろ過能力が低い
- ゴミが詰まりやすい
- メンテナンスも分解して掃除しないといけないので面倒
- 水槽内が狭くなる
- 白いのが目立ち、水槽内の見た目が悪くなる(個人的に)
おすすめポイント
メリットに水槽内に酸素が供給ができる!!ゴミも多少なら回収してくれる!!と書こうかと思いましたがその場合は、エアストーンで酸素を供給して、ごみはプロホースを使い手動で回収していくスタイルの方がいいので、水中ポンプを配置するメリットは個人的に感じていません。
僕は今後、使うときはないと思いますが、価格が安い!ということは素晴らしいメリットだと思います!
価格が安いなら、ろ過能力が低くてもいい、ゴミがつまりやすくてもいい、掃除に多少時間がかかってもいい!という方は水中フィルター(投げ込みフィルター)を導入してもいいでしょう。
※最近ではエアーポンプに繋がないタイプの変わった水中フィルターもありますので2つ紹介させていただきます。
GEX サイレントフロー パワー(水中フィルター:投げ込み式)
こちらも実は水中フィルターの仲間です。
水槽内のコーナーに配置するろ過フィルターです。このタイプは水槽内で目立たないのがメリットです。
ろ過能力は外掛けフィルターと同じぐらいだと思っています。
水槽セットに付属品として入っていることがありますので付属していた場合は使ってみるとよいでしょう。
コンパクトパワーフィルター(水中フィルター:投げ込み式)
流通はあまりないですが、こちらも水中フィルターの仲間です。エアーポンプなしで使用可能です。小さくコンパクトで水槽内では目立たないのはいいのですが、ろ過能力は高くないので小型水槽用です。
メダカ、小型熱帯魚を数匹飼育する用の小型水槽にセットになっていることがあります。数匹で飼育の場合は問題ありませんが、生体をたくさん飼育する場合や、エビ:シュリンプの水槽には向いていません。
※多少詰まりやすいので使用する場合はそこだけご注意ください。
流動フィルター
流動式フィルター詳細
海水水槽で使われていたりします。ろ過フィルターの中で1番流通が少ないフィルターがこの流動式フィルターです。アクアリウム店舗や、熱帯魚ショップで使用しているのをあまり見かけないでので見たことがない人や知らない方も多いです。
ケース内にろ材を入れ、電源を入れると、その中に入れたろ材が動くろ過フィルターです。
販売価格
水槽内に配置する筒状のタイプ:1500円程度
水槽の外に配置するタイプ(外掛けフィルターのようなイメージ):3500円程度
適応水槽サイズ
小型水槽~大型水槽に配置可能です。
ろ過能力
流動フィルターは、ろ材が動く仕組みになっていて酸素を供給し水質浄化に良いバクテリアを繁殖させることができます。その為、見た目は小さい物でもろ過能力はあります。
メンテナンス:掃除
ろ材が動き続けるため、ごみなどの目詰まりが起こりにくいです。定期的なメンテナンスはかなりやりやすいです。
バケツに飼育水をいれて、ろ材をじゃぶじゃぶ洗ってください。
音:静音性
エアーポンプを使用するので、外掛けフィルター、このあと紹介する外部フィルターより音はします。
取り付け後見た目
流動式フィルターには外掛けフィルターのような物と、筒状の物があります。
水槽内に配置するタイプの、流動式フィルターだと配置しているのが見えてしまいます。
見た目は飼育する方がどう考えるかですが、確実にいえるのは水槽内に配置して使用するので、水槽内のスペースが狭くなってしまいます。
水槽外に配置するタイプの、流動式フィルターは見た感じで外掛けフィルターを設置しているのがわかるので、見た目はあまりよくないかもしれないです。
メリット
- メンテナンスがかなり楽
- ろ材に酸素を供給できるので、雑菌(悪いバクテリア)が繁殖しない
- ろ過能力は安定していて高い
デメリット
- 取り扱い店舗が少ない
- サイズ、製品の種類が少ない
- 物理的なゴミは対処できない
- 水草水槽には向いていない
おすすめポイント
安くもないので僕は特におすすめはしません( ;∀;)笑
流動式フィルターのずば抜けたメリットはメンテナンスをほぼしなくていいぐらいなのですが、それを重視するなら先ほど紹介したスポンジフィルターの方が楽なのと価格が安いです。
このことから僕はサブフィルターに使うこともないのと、メインのフィルターで使うこともないです(;^ω^)
その他枯れた水草、抜けた小さい水草など物理的なゴミを回収できないので、水草がある水槽には向いていません。
ろ材を入れるスペースが少ないのも流動式フィルターの特徴です。
エビ:シュリンプ飼育目的など、ろ過能力重視なら、この後紹介するフィルターと金額は変わらないので、僕は上部フィルターか外部フィルターををおすすめします。
理由は流動式フィルターより、物理的なゴミも回収できる点と、ろ材を入れるスペース:容量が大きいので生物ろ過能力も強力になります。
上部フィルター
上部フィルター詳細
水槽の上にのっけるタイプなので、上部フィルターという名前です。実はエアレーション(ぶくぶく)の酸素効果もあります。エアーポンプがこの上部フィルターについてるとイメージください。
※注意※黒いフレームがある水槽はぴったり配置できますが、フレームレス(フレームがない水槽)はぴったりフィットしないのでなにかで対策するような感じです。
水槽メーカーが黒いフレームがある水槽と上部フィルターをセットで販売してくれていますので、水槽セットで購入する場合はフレームの心配はありません。
上部フィルターの中にろ材というリング状、ボール状の物を入れて使用します。60㎝の場合のろ材目安は2Lです。(ろ材にバクテリアが定着します)
販売価格と適応水槽サイズ
45㎝&60㎝&90㎝水槽用なので、20、30㎝水槽などの小型水槽には基本的に配置できません。
⇓上部フィルター45㎝水槽用:3000円~4000円
⇓上部フィルター60㎝水槽用:3000円~4500円
⇓上部フィルター90㎝水槽用:8000円~10000円
⇓上部フィルターの中に入れるろ材です。60㎝水槽のろ材目安はダブルバイオ4箱です。
ろ材の量が少ないとバクテリアの量も少なくなりろ過能力は落ちますので、4箱分のろ材の導入をおすすめします。
ろ過能力
ろ過能力はトップクラスです。
物理的なゴミや水草などは、スポンジとウールマットで回収してくれます。
ろ過能力についてですが、ろ材を入れるスペース:容量が大きいので生物ろ過能力はかなり強力です。
その他、エアーポンプを使わなくても上部フィルターは酸素を取り入れることができるので、雑菌悪性なバクテリアが繁殖したりせず、水質の維持に良いバクテリアが繁殖します。
メンテナンス:掃除
◎メンテナンスもトップクラスです!!基本的には1分以内です。
フィルター内の下にろ材を配置していて、その上にウールマットを1枚か2枚のせて使用しますが、基本的なメンテナンス作業は手順4つです。
①上部フィルターのフタを開ける
②ウールマットを取り出す
③新しいウールマットをのせる
④フタを戻す→完了
上部フィルターの汚れたマット交換は水槽の中に手を入れなくてもいいのと、難しい分解も必要ありません!交換作業は1分で可能です。
飼育数などで汚れるペース、交換の頻度が違うので感覚がわかるまでは、フィルターのフタをあけてどの程度の期間でウールマットがどの程度汚れるか確認してみてください。
◎ろ材のメンテナンス:3か月~6か月もしくは、1年に1回程度:作業目安10分
飼育数などで汚れるペース、交換の頻度が違うのでたまに確認していき汚れていないか、確認してみてください。
基本的にウールマットがあるのでろ材本体は汚れないですが、長期間の使用で汚れてきた場合はバケツに飼育水を入れ、その中でろ材をじゃぶじゃぶ洗います。あとはろ材を戻し→ウールマットを上にのせてフタをして終わりです。
⇓消耗品:ウールマット参考価格:300円~500円
⇓ろ材ネット巾着:ろ材をじゃぶじゃぶ洗う時にらくちんグッズ!!
効果とメリット:ろ材をネットに入れていればメンテナンスの時にバラバラすることがないので取り出しやすくなります。
注意: 台所用のゴミのネットでも可能ですが、穴が小さすぎるとゴミがたまったり、通気性が悪くなり、雑菌が繁殖したりしますのでリスクなしで手堅いのはアクアリウム用のろ材ネットです。
シュリンプはあまり水を汚さないので、ネットに入れてのろ材使用をオススメしますが、水を汚す生体やフンが多い生体などはネットにゴミが詰まりやすいので、使わない方法でも良いと思います。使用する場合は、こまめにじゃぶじゃぶ洗っていれば詰まることはありません。
音:静音性
水が流れる音と、モーター音が多少しますが、一般的にエアーポンプの方が音はでかいです。
取り付け後見た目
上部フィルターは水槽の上に配置するので、水槽を遠くから見てもフィルターを設置してるのがわかります。水槽内は吸い込み口パイプが配置されているのは見えますがスペースはとらないです。
メリット
- ろ過能力が高い(生物ろ過)
- メンテナンス作業が楽
- 物理的な水草やゴミの回収も可能(物理ろ過)
- 酸素供給付きなのでエアーポンプ必要なし
デメリット
- ろ過フィルター内で空気と接触するので、CO2を添加している場合は外にでてしまう
僕的にですが、co2が外にでやすいこと以外にデメリットはないと考えています。
上部フィルターは見栄えが悪い?→あなたの好みだと思います!
見栄えが悪いといわれることもありますが、僕は見た目が悪いと思ったことはないです。これは個人的なこだわりのところになるので見た目が気になる人もいると思います。
もし見た目が悪いと思っても生体を飼育している以上、ろ過能力の高い器具を付けて綺麗な水質で管理して長生きさせてあげたいと考えています。
ろ過能力が高いフィルターが良くて、見た目重視の方は、上部フィルターよりもこの後に紹介する外部フィルターを導入ください!
上部フィルターは水草の飼育に向いていない?→向いてます◎
水槽の上スペース半分は上部ろ過フィルターで埋まるので、水草用のライトを設置するなら残り半分のスペースしか空がありません。LEDライト1つ設置するスペースしかないので水草のある水槽には向いていないという説もありますがそんなことはありません。
残りスペースにLEDライトを1つ配置で綺麗に育つ水草は多いです。
強い光量がいる水草を育ててる人や、育てようとしてる人がどれくらいいるかわからいですが、僕は現在水草を20種類以上育てていますが1つのライトで育つ水草しか持っていないです(;^ω^)
日々変化はしますが現在飼育中の水草を紹介させていただきます:すべて違う水槽で他の水草が混ざらないように管理しています!!(テラリウムコケ類、ブセファランドラ、ウィローモス類、アナカリス、マツモ、アマゾンフロッグピット、オーストラリアンクローバー、ウォーターマッシュルーム、リシア、アマゾンソード、アヌビアスナナ系、 カボンバ、ミクロソリウム、ショートヘアーグラス、キューバパールグラス、グロッソスティグマ、ウォーターローン、グリーンロタラ、ベトナムクローバー、ニューラージパールグラス、ハイグロ、ミジンコ浮き草)
この⇑上の水草と同じくらいの光量でいい水草なら、上部フィルターでも全然問題なく育ちます。むしろ上部フィルターで水質を綺麗に維持できるので水草が溶けたり枯れたりすることなく綺麗に育てることができます。
水草は生体と同じぐらい水質の汚れに敏感です。水草の育成には光量や栄養分も必要なのですが、綺麗な水で飼育することがとても重要だと考えています。
おすすめポイント
1つの水槽でいろんな熱帯魚をたくさん飼育したい方や、飼育水を汚すような金魚、大型熱帯魚などにおすすめの上部フィルターです。
他にもろ過が重要なシュリンプ:エビの飼育にも相性抜群です!20匹程度導入してたくさん増やしたい時にも有効で、20匹→100匹に飼育数が増えたたとしても、上部フィルターはろ過能力が強力なので他の水槽に移動させたりしなくても問題ありません。
ろ過能力が弱いフィルターや、小型水槽で繁殖してしまった場合、稚エビが誕生するのはいいのですが匹数が増え水質悪化からエビは死んでしまいその結果稚エビが育たない・エビが増えないという事があります。
1匹では水をあまり汚さないエビ:シュリンプですが、繁殖した時のことを考えて上部フィルターを導入しておくのもおすすめですよ(^^♪
外部フィルター
外部フィルター詳細
水槽の外に配置できるフィルターがこの外部フィルターです。配置場所は、水槽の横とか下に置くタイプのろ過フィルターです。
ろ過能力はトップクラスで水槽台の中に入れればろ過器を配置している感じがしないので見た目はかなり綺麗ですね。
※上部フィルターとは違い、空気に触れない構造の為、CO2は抜けにくいのでいいのですが、酸欠になりやすいので酸素(ぶくぶく)を追加で配置することをオススメします。
販売価格:適応水槽サイズ
30㎝以下の小型水槽~大型水槽用の外部フィルターがありたくさんの水槽に適応しています!!
僕は外部フィルターを水槽の横に置いていることが多い為使用しているのはGEXの外部フィルターです。
アクアリウム大手メーカー:GEXの外部フィルター 4種類
GEX社の外部フィルターは水槽の横に配置しても給水動作可能◎
⇓外部フィルター30㎝以下水槽用
⇓外部フィルター60㎝水槽用
⇓外部フィルター90㎝水槽用
⇓外部フィルター120~150㎝水槽用
アクアリウム大手メーカー:エーハイムの外部フィルター 5種類
エーハイムの外部フィルターは水槽の横に置いての動作不可:使用不可×
(※動作の条件として必ず水槽の下に外部フィルターを配置しないといけません)
⇓外部フィルター 45cm以下水槽用
⇓外部フィルター 45~75cm水槽用
⇓外部フィルター 60~90cm水槽用
⇓外部フィルター 90~150cm水槽用(西日本用)
⇓外部フィルター 90~150cm水槽用(東日本用)
ろ過能力
上部フィルター同様、ろ過能力はトップクラスです。
物理的なゴミ、水草はスポンジ+ウールマットで回収してくれます。
ろ過能力についてですが、上部フィルターと比べるとろ材を入れるスペース:容量が大きいのでバクテリアが定着できるスペースは増えます。上部フィルターも強力ですが外部フィルターも強力です。
メンテナンス:掃除
飼育する生体により全然違いますが、アカムシ使ったり、金魚など汚す生体の場合は月1回程度のメンテナンスになります。
エビ:シュリンプならホース、ろ材などほとんど汚れないのでメンテナンス作業もサボれます!!
半年、1年掃除していなくてもそこまで汚れていませんが、作業をするとなればなかなかめんどくさいです(*´ω`)笑
外部フィルターメンテナンス作業手順①~④
作業①ホース2本を洗う
掃除の時はろ過を止めて、ホース2本を外して、長いブラシなどで掃除したりします。
ホースが終われば、次はろ過タンクです。
作業②ろ材を洗う
タンク内のろ材を綺麗な飼育水でじゃぶじゃぶ洗います。水道水で洗うとバクテリアにダメージがあるのでバケツに飼育水を入れて洗うか、カルキを抜いた水で洗いましょう。
作業③マットなどを交換
マットを交換します。汚れがそこまで目立たない場合は飼育水でじゃぶじゃぶする程度でいいです。
作業④ホースなどを元に戻す→終わり
僕はシュリンプの水槽にしか使ってないのであまりメンテナンス作業することはありませんが!(^^)!
このホースを洗う作業や、ホースを入れたり抜いたりする作業が地味にめんどくさいです”(-“”-)”
音:静音性
外部フィルターのみの設置なら音:静音性は最強!1番静かです!
音、静音性に強いこだわりのある人は、フィルターの中でも外部フィルターの設置が最適だと思います。
外掛けフィルターや上部フィルターみたいに、水の流れる音や、ぴちゃぴちゃする音はないので、上部フィルターよりも静かなのですが、外部フィルターだと酸素量が少なく酸欠になりやすくエアーポンプを設置しないといけません。
エアーポンプ設置なしの外部フィルターと上部フィルターを比べると、外部フィルターの方が静かになります。
外部フィルターは静かですが、エアーポンプを使うと使う物によりますが音はしてしまいます。
取り付け後見た目
水槽台の中にすっきり収納できるので見た目、見栄えはろ過フィルターの中でもトップクラスです。取付方法も様々でGEXの外部フィルターなら水槽の横に配置しても動作するのも魅力的ですね!!
メリット
- ろ材容量が大きい:ろ過能力が高い(生物ろ過)
- 水槽台に収納できるので見た目すっきり
- CO2添加している場合、CO2が逃げにくい
- 丈夫で耐久性が高い
- 水槽の上などに配置しないので、ライトを多く配置できる
デメリット
- メンテナンス作業に時間がかかる
- 価格は他のフィルターの中でも高い
- 60㎝以上の外部フィルターはタンク(容器)が大きいので水槽台など、別でスペースが必要
おすすめポイント
ろ過能力重視、見た目もすっきりみせたい方におすすめです!
メンテナンス作業がデメリットなので、あまり水槽を汚さない生体飼育にオススメです。ろ過が重要で、あまり汚さないエビ:シュリンプ水槽にはかなりおすすめです。
その他、CO2を添加している水草水槽なども相性は抜群です。
初期投資は多少高くなりますが、耐久性もあると個人的に感じています。10台程度を数年間使っていますが1台も故障していません(^^♪
メリットに記載していないですが、外部フィルターはフィルターの中で1番静かなフィルターです。※メリットに静か!と入れなかった理由は、外部フィルターは酸素取り入れにくいので別でエアーポンプを使用することが多いです。ポンプ使用すると外掛けフィルターや、上部フィルターよりも音が大きくなる為です。
GEX社の外部フィルターは水槽の横に配置しても動作可能なので、外部フィルターを水槽の横に置く場合はGEX社の外部フィルターメガパワーを選びましょう。
オーバーフロー水槽
オーバーフロー水槽の詳細
外部フィルターよりも、ろ過能力と初期投資がパワーアップした物とイメージください。(;^ω^)笑
水槽の水を下のろ過ボックスに落とし、そこでろ過された水を水中ポンプで下から吸い上げ水槽に戻す仕組みがオーバーフロー水槽です。
水槽の下にもう1つろ過の為だけにろ過タンクを置くのでろ過能力は最大です!!
ろ過能力の高い上部フィルター&外部フィルターのろ過スペース容量の数倍の面積をろ過槽として使用するのがこのオーバーフロー水槽です。その為、他のフィルターよりろ過能力は高くなります。
海水魚・サンゴもしくは金魚、ナマズ系など餌をよく食べる生体や、水を汚すような生体の飼育に向いています。
オーバーフロー水槽は国産のハンドメイドで作られていることが多いので初期費用はかなり高くなります!!
販売価格
このオーバーフロー水槽は初期費用がかなり高くなってしまいます。
すべて揃えるとなると金額もかなり高額になります。
オーバーフロー水槽一式セットだけの販売だけでなく、水槽のみの販売や、ろ過タンクだけの販売もあります。検討中の方は一度確認してみてください。
⇓オーバーフロー水槽用 水槽 単品
⇓オーバーフロー水槽用 ろ過タンク単品
適応水槽サイズ
30㎝、45㎝、60㎝、90㎝などがありますが、水槽台+水槽の下にろ過槽:ろ過タンクのスペースも必要なので基本的には水槽だけよりも大型になります。
ろ過能力
オーバーフロー水槽は上部フィルター&外部フィルターよりもろ過タンク容量が大きい為、ろ過能力は高くなります。
メンテナンス:掃除
メンテナンスも簡単でろ過タンクのろ材を取り出したりするのもスムーズに可能です。リセットの場合もろ過タンク丸洗いできるのでメンテナンスはしやすいと個人的に思います。
水換えもろ過タンクから水を抜けるので、生体がいる水槽にホースをさして作業をしなくていいのでストレスを与える心配もありません(^^♪
音:静音性
水の流れる音と、ます使用する水中ポンプによって音は左右されますが水中ポンプの音がします。
酸素は供給しやすい構造ですが、追加でエアーレーションする場合はエアーポンプを使用する為、多少音はしてしまいます。
取り付け後見た目
ろ過槽や、配管もカスタマイズ性があり追加で増設したりも可能です。
見栄えは水槽台の中にろ過槽を収納するので、外部フィルター同様すっきりとした綺麗な見た目になります。
メリット
- ろ過能力はフィルターの中で1番高い!!
- ろ過槽にも水がある為、水槽のみよりも水量が多く水質が安定する
デメリット
- 高額な初期投資が必要
- 配管、ろ過槽のセット、水中ポンプなどを取り付ける為、専門的な知識が必ず必要となる!
- 水槽台+ろ過槽を配置する大型スペースが必要
おすすめポイント
大型魚や、海水アクアリウム・海水魚、サンゴもしくは金魚など餌をよく食べる生体や、水を汚すような生体を飼育しようと考えている方で、配管などの知識のある方向けの水槽ろ過装置になります。
仕組みが少しややこしいかと思いますので、外部フィルターや、他のフィルターを使用したことがない方、アクアリウム初心者の方にはあまりおすすめしません。
たくさんのフィルターを紹介しましたので、自分の飼育する生体になにを使えばいいかピンとこないと思います!ここから生体別にオススメのフィルターとその理由について紹介していきます。
飼育数、品種、餌の頻度など飼育環境により変化はしますが、飼育中生体のろ過フィルターを選ぶ参考にしてください。
シュリンプ水槽におすすめのフィルター3つ
外部フィルター
外部フィルターはろ過能力も高く、水質の変化、水質の悪化に敏感なシュリンプ水槽に向いています。(小型~大型水槽設置可能)
外部フィルターデメリットの1つ掃除が面倒・・・・なのですが、シュリンプ水槽ではろ過槽(ろ過タンク)、ホースなどあまり汚れないのでメンテナンス作業は年に1回や、2年に1回という方も多いです(^^♪
そのことからシュリンプ水槽×外部フィルターは相性が良い◎です。
エアレーションに使うのは、メンテナンスが楽なスポンジフィルターか、水槽内で目立たない方がいい場合はエアストーンをおすすめします!!サブフィルター+エアレーション目的で導入してあげましょう。
上部フィルター
※上部フィルターは小型水槽には設置できないのでご注意ください。
外部フィルター同様にろ過能力が高いフィルターです。
外部フィルターよりろ材を入れるスペースは少ないですが、酸素を取り込みやすい仕組みなのでバクテリアの活性化&バクテリアが繁殖しやすいです。
その為、外部フィルターに負けないろ過能力があるので、水質の悪化に敏感なシュリンプ水槽におすすめしています。
上部フィルターはエアレーションの効果もあるので別でエアーポンプを設置し、エアレーションする必要はありませんが、60㎝水槽にシュリンプを100匹以上飼育する場合は、追加でエアレーションの設置をおすすめします。
底面フィルター
底面フィルターもシュリンプの飼育には向いています(小型~大型水槽設置可能)。
メリットは底面フィルターの上に敷く砂利、ソイルをろ材=バクテリアの住処として使用します。砂利とソイルの量にもよりますが5㎝も敷けばかなりのろ過能力になります。
バクテリアを活性化する為には酸素が必要ですがこの底面フィルターを使用するにはエアーポンプにチューブで底面フィルターに繋いで使用するので生体、水槽内のバクテリアにも酸素を供給できます。
砂利の下にフィルターを敷いているので通水性も良く、悪い雑菌(好気性細菌)、悪いバクテリアが発生しにくいのも底面フィルターのメリットです。
水槽内の酸素が不足すると悪いバクテリアが繁殖して飼育水が悪くなり、水質に敏感なエビシュリンプにはかなりの害になるのですがその心配もありません。
水を汚す生体などは底の敷いているフィルターにゴミが溜まるので底面フィルターと相性が悪いのですが、エビ:シュリンプはフンも小さく水をそこまで汚さないのでこのフィルターもオススメです。
シュリンプろ過フィルターまとめ
底面フィルターは、外部フィルター、上部フィルターよりメンテナンスがしにくいのでメンテナンスが楽がいいという場合は、上部フィルターの一択です!(45㎝水槽以上の場合)
水草の育成の為にCO2添加する場合は外部フィルターで、価格重視の場合は底面フィルターを選ぶと良いでしょう!
※シュリンプ水槽にオススメしないフィルター3つ
下の3つのフィルターは便利で良い製品ですが、シュリンプ飼育にはあまりオススメできません。理由はサブのフィルターとして導入するにはいいのですが、メインのフィルターにするには、ろ過能力が低い為です。
- 外掛けフィルター
- スポンジフィルター
- 水中フィルター
上のフィルターだけでもシュリンプを飼育することは可能ではありますが、水質管理が難しく上級者向けになります。
シュリンプ飼育初心者の方はろ過能力の高いフィルターを導入すれば水質の悪化で死ぬ原因を少なくできます。
メダカ・ベタ・グッピー・ネオンテトラ・小型金魚水槽にオススメのフィルター
外掛けフィルター
数匹なら外掛けフィルターで飼育が可能です。
幅広い種類が販売中で価格も安いので導入しやすいのと、ろ過フィルター内が汚れきた場合は上のフタを開けるだけで、ウールマットを交換できるのでメンテナンスも簡単です。
ろ過能力は弱いので魚をたくさん飼育する場合は次に紹介する上部フィルターをオススメします。
上部フィルター(複数匹飼育の場合)
※上部フィルターは小型水槽には設置できないのでご注意ください。
シュリンプの飼育にもおすすめしましたが、たくさんの魚を泳がす場合も上部フィルターはおすすめです。
理由は飼育数が多いと餌の数やフンも増えるので、水も汚れやすくろ過フィルターも汚れやすいのでメンテナンスがしやすくて、ろ過能力の高いフィルターがおすすめです。
外部フィルターもろ過能力は高いのですが、メンテナンスが面倒などでたくさんの魚を飼育する場合はすぐに汚れてしまう為あまりおすすめしません。
金魚:水を汚す生体などの水槽にオススメのフィルター
上部フィルター(大型個体や複数匹飼育の場合)
※上部フィルターは小型水槽には設置できないのでご注意ください。
小型の金魚ではなく、大型の金魚を複数で飼育するには上部フィルターが便利です!
飼育水や底砂をフンなどで汚す生体、餌にアカムシを使っている場合には上部フィルターをおすすめします。理由は掃除がしやすいのと、強力なろ過能力で水質を維持できることです。
汚す生体だとウールマットもよく交換しないといけないですが、上部フィルター用のウールマットは価格が安くコスパがいいです。また交換作業も簡単ですね!
※金魚、水を汚す生体の水槽にオススメしないフィルター2つ
掃除がしにくいろ過フィルター(底面フィルターや、外部フィルターなど)はあまりおすすめしません。
外部フィルターは上部フィルターに比べて、掃除が面倒なので汚す生体がいる水槽には微妙なところです。
底面フィルターだと底砂の下に配置するので、フィルターに汚れが詰まったりするので、汚す生体がいる水槽にはあまり向いていません。底面フィルターが詰まったり、洗う時は底砂から掘り出してリセットしないといけないので個人的にはおすすめできません。
亀にオススメのフィルター
フィルターなし(毎日水換え)がおすすめ!
亀の飼育にろ過フィルターを使用したこともあるのですが、なかなか水を汚してくれます。強力なろ過フィルターを使用してもろ過フィルターはすぐに汚れてしまいますし、フィルターが水槽のサイズに合わない場合も多いです。
シュリンプとは違い、亀は水換えに強い生き物なので毎日水を交換し、ろ過フィルターなしで飼育する方法が個人的におすすめです。
水中ポンプ、ぶくぶくなどを使用して、水換えしていく方法も良いと思いますが、フィルター内部にゴミが溜まりますのでこまめに掃除しましょう。
有害物質吸着のゼオライトや、アンモニア吸着材などの商品がありますが、効果が一時的なものなのと、それを導入しても関係ないぐらい亀さんは水を汚します(笑)
生物ろ過のバクテリアに水を綺麗にしてもらい水を綺麗に維持しようというより、バクテリアを無視して水道水に交換していく飼育方法の方がぼくは楽です。
生物ろ過、バクテリアなんか気にするな!っていう飼育スタイル!!!シュリンプの飼育と全く違う飼育方法です(笑)
亀の飼育にはろ過フィルターなしをオススメします。お金も節約できるし、フィルターを掃除しなくていいのでおすすめです!
ウーパールーパー水槽にオススメのフィルター(※サイズ次第)
上部フィルター
※上部フィルターは小型水槽には設置できないのでご注意ください。
ベビー個体(3㎝から5㎝)の時は小型水槽×ろ過なしで管理したり、外掛けフィルターで飼育も可能ですが、ウーパールーパーの成長速度はすごく早いので注意してください。
3㎝のベビー個体1か月で→10~14㎝程度、2か月で→20㎝程度になります。
オスの方が大きくなるのが一般的ですが、ウーパールーパーの寿命は10年程度なので餌次第で30㎝~40㎝程度に大きくなる個体もいます。
最終的には60㎝の水槽と強力なろ過フィルターが必要なのでベビー個体を、小型水槽×外掛けフィルターなどで飼育するより、ウーパールーパーは成長が早いのでベビーの時から成長することを考えて60㎝水槽×上部フィルターで飼育する方が後々楽になります。
ウーパールーパーは水を汚しやすい生体です。餌にアカムシを与えたりしても水が汚れやすいのと、餌を食べる量も多いので、メンテナンスがしやすく、ろ過能力の高い上部フィルターをオススメしています。
他のフィルターでも飼育は可能ですが、メンテナンスがしにくい、ろ過能力が低い理由などでおすすめはしていません。
フィルターなしの選択肢も!(毎日水換え)
最終的には個体のサイズ的に60㎝の水槽と、水質を維持する為に強力なろ過フィルターが必要になるのですが、ろ過フィルターを導入して水質を維持するというのをやめ、毎日水を交換して飼育水を維持:管理するという飼育方法もあります。
水を汚しやすい生体ならろ過フィルターなしで毎日新しい水に交換しよう!とい飼育方法です。
この場合は、60㎝水槽のみでろ過フィルターは必要ありません。酸素(ぶくぶく)などは水質の維持の為あった方がいいのですが、酸素(エアレーション)がなくてウーパールーパーが酸欠で死ぬことは考えにくいでしょう。
ろ過フィルターなしの場合はすぐに水が悪くなるので、毎日したりこまめに新鮮な水への水換えが必要になります。
個人的には上部フィルターの導入をおすすめしますが、毎日水換えしても手間にならない方は、水を汚しやすいウーパールーパーの飼育方法として、「毎日水換えするからろ過フィルターなし」というのは良い方法だと考えています!
コリドラス:プレコ水槽にオススメのフィルター
外掛けフィルター
コリドラスの飼育で餌に赤虫を使用する人は多いのですが、この赤虫を使用すると、水とろ過フィルター内が通常の餌を与える場合より汚れてしまいます。
その為、コリドラスの飼育には掃除のしやすいろ過フィルターが向いていると考えていて、水槽に引っ掛けて使用する外掛けフィルターは相性が良いです。
外掛けフィルターは汚れた時にもすぐに水槽から取り外して、洗えるところや、フィルター内のマットも交換しやすいです。
小型水槽~大型水槽用など幅広いサイズが販売されていますので水槽に適応していることが多いので導入はしやすいのですが、ろ過能力が低いので、水換え頻度など水質維持はやや上級者向けなのでご注意ください。
上部フィルター(45㎝水槽:60㎝水槽ならおすすめ)
※上部フィルターは小型水槽には設置できないのでご注意ください。
コリドラスには掃除のしやすいろ過フィルターをおすすめしていますが、この上部フィルターは赤虫で汚れたろ過フィルター内のろ材を取り出して洗ったり、ウールマットの交換作業も簡単でメンテナンス作業がしやすいです。
上部フィルターはろ過能力も高いので、水質の維持にも効果的です。
コリドラスの飼育で過去に、いろんなフィルターを使用してきましたが、現在僕がコリドラスに使うのは、外掛けフィルターか、上部フィルターか、外部フィルターの3つです。
コリドラス専用水槽で飼育する数が多い場合は、赤虫の関係でホースなどがかなり汚れるので外部フィルターは選びませんが、混泳水槽に数匹コリドラスを入れる程度なら外部フィルターも使っています。
コリドラス:プレコ水槽にオススメしないフィルター:底面フィルター
コリドラスの飼育をしている水槽は赤虫や、沈む餌などを与えるので、底砂がかなり汚れます。そのため底砂の下に敷いて使用する底面フィルターはおすすめしません。
底砂にゴミや汚れが溜まりやすいため、プロホースなどで底砂を掃除をすることが多いのですが、その時にゴミなどがフィルター内に落ちて入ってしまうことがあり、完全には回収できないことがあります。
一度底面フィルター内にゴミが落ちてしまう(下に入り込んでしまう)と水槽のリセットをしないとゴミを回収できない為、コリドラス水槽にはあまり向いていないと考えています。
ここから水槽用のろ過フィルターのまとめです。
まとめ
⇓水槽用ろ過フィルターのまとめです。