ミナミヌマエビを飼育したことがない人は、必要な物や初期費用はどのぐらいのお金が必要なのか気になるところだと思います。
この記事では、ミナミヌマエビの飼育に必要な用品と実際に使用して良かった物について解説と紹介をしています!
エビ:シュリンプを飼育したことがない方にもわかるように詳しく書いていますので、皆さんに読んでもらえたらと嬉しいです!!
ミナミヌマエビ飼育に必要な用品:器具
水槽【重要】
水槽には色々なサイズがありますが、ミナミヌマエビは水質に敏感な生体なのと、繁殖力が強い生き物ですので、30㎝水槽以下などの小さい水槽は適していません。
あっという間に水槽の中がぎゅうぎゅう詰めになってしまう場合もあります(*_*;
一般的な45㎝水槽、60cm水槽と呼ばれている大きさの水槽サイズが適しています。大きい方がいいのですが大きすぎてもリセットする時に大変なので僕は45㎝水槽、60㎝水槽をオススメしています。
繁殖させたい場合は最低でも30㎝キューブ水槽ぐらいの大きさは欲しいところです。
⇓のマリーナ600は、水槽+LEDライト+上部ろ過フィルター付きのお得な水槽セットです。
僕は初めて水槽を購入した時は初心者だから小型水槽だー!!と思い小型水槽で飼育をスタートしていましたが水量が少なくすぐに水質悪化⇒生体死ぬ⇒水質悪化でポツポツ★になっていき、初心者の僕には難しすぎてうまく飼育できませんでした”(-“”-)”大失敗。。。笑
ミナミヌマエビ専用飼育をしようとしてる人や、ミナミの繁殖を目指したい人は60㎝水槽をオススメします(^^♪
ろ過がしっかりできていれば1000匹程度までなら飼育可能なので60㎝水槽1つあれば充分なサイズです。
⇓水槽サイズの選び方については下の記事で詳しく紹介しています。
元気なミナミヌマエビ【重要】
必要な用品についてはこの後紹介しますが、ミナミに必要な物用品が揃えば個体を導入します。病気にかかっている生体には注意しないといけません。
急に赤っぽくなったり、体内にオレンジの物体を抱えている生体は寄生虫に侵されていたり、病気や弱っていてすぐに死んでしまう可能性があります。
元々持っている体質や遺伝などで個体差はありますが、出来るだけ透き通った綺麗な色をしていて、元気に活動している個体が良いですね。店舗で購入する時は水槽を確認してみてください。
たくさん死んでいるような水槽からの購入はやめましょう。
ネット通販で購入する場合は信頼できるような熱帯魚ショップから購入すれば発送前に状態の確認もしてくれると思うので問題ないでしょう。
僕もヤフオクにて出品していますが、どこで購入すればいいかわからない人は、補償もしてくれるAmazonやチャームから購入すれば確実です。
フィルター&ろ過器【重要】
水槽内の水をろ過するために水槽内に取り付ける装置のことです。
- 左上:外掛けフィルター 右上:底面フィルター
- 左下:ろ過ボーイ 右下:スポンジフィルター
- 写真の他にも、ろ過能力が高い外部フィルターや,上部フィルターというのもあります。
ろ過フィルターや水中ポンプ、ろ過器、ろ過装置などと呼ばれています。
飼育水は熱帯魚やエビのフンや餌の食べ残しなどが原因で発生するアンモニアなどの有害物質を分解し、綺麗な水を作る仕組みを作る装置が、このろ過フィルターです。
ぶくぶくのみで飼育しているメダカ水槽、容器にミナミヌマエビを導入している方も多いですがメダカは丈夫すぎるので生存できますが、エビ:シュリンプは水質の悪化に敏感な為、綺麗な水質を安定させる為にろ過フィルターを付けるのが最適です。
メダカ×ミナミヌマエビの混泳の場合はミナミの飼育方法にしてください!
ミナミの飼育方法でメダカを導入しても死にませんが、メダカの飼育方法でミナミを導入すると、ミナミが死んでしまうことがあります。
メダカは水質が悪くても生きていけますが、ミナミヌマエビやシュリンプは生きていけないからです。
外掛けフィルター、スポンジフィルター、上部フィルター、外部フィルターなどで水質を安定させ、ミナミヌマエビが過ごしやすい環境を作ってあげてください。
オススメはろ過能力の高い、外部フィルターです。シュリンプ:エビは水質に敏感なのでろ過はかなり重要です。もし、弱いフィルターで飼育してみてうまくいかない場合は外部フィルター:ジェックス メガパワー6090を導入してみてもいいと思います。
一番最初に紹介したマリーナ60㎝水槽セットには上部ろ過フィルターがセットで付属しています。水槽だけを購入する場合は別で、ろ過フィルターが必要なのでジェックス メガパワー(外部ろ過フィルター)の導入を検討ください。
外部フィルター導入していると水換えさぼりまくれますのでめんどくさがりな方は導入ください!笑
↓ろ過の重要性&ろ過フィルターの選び方について詳しくは下の記事を参考ください。
エアレーション:酸素【重要】
【エアレーション】とは空気の泡を発生させ、水槽内に酸素を供給する事です。
その為に必要な器具が、空気を送るポンプです。
エアレーションが必要な理由①
エアレーションは生き物を飼うにあたってなくてはならないものです。
これがないと酸欠になってあっという間に★になってしまいます…。水槽内に充分に酸素を行き渡らせてあげることが重要です。
エアレーションが必要な理由②
実はこっちの理由で僕はエアレーションを重要視しています。
簡単に言うと水質を綺麗に維持する為にエアレーションが必要です。
水槽内のバクテリアは酸素を好み、必要としています。その為、水槽内でエアレーションをしてあげることで、バクテリアが活性化され飼育水も綺麗になります。
ミナミヌマビはじめエビ類は酸欠に弱い生体です。過密飼育でない場合エアレーションなしが理由で死ぬことはほとんどありませんが、ミナミヌマエビやシュリンプは水質の汚れに敏感なので、綺麗な飼育水を維持する為に必要です。
エアレーションをする為に必要な物3つ
- ポンプ
- ゴムチューブ
- エアストーン、ろ過ボーイ、スポンジフィルター、底面フィルターのいずれか1つ
酸素ポンプ単体のみの販売が多いのですが、そこにゴムチューブを付けて先端にストーンやスポンジフィルターをつけて使用してください。
水換えホース、プロホース【重要】
これがあると、水換えの時に適量をポンプで吸い込み、新しい水を簡単に入れ替える事が出来ます。
バケツやコップなどでもできますが、底の砂利に溜まったミナミヌマエビのフンやゴミのみを吸い込むことができるので持っておくことをオススメします!
シュリンプ飼育では水換え時は注意が必要です。うまくゴミのみを吸い取らないと有害物質が水槽内にまき散ってしまい生体にダメージを与えてしまいます。
底砂も掃除していないと水質悪化の原因になりますのでプロホースで定期的に吸い込んであげましょう。
底砂
底砂にはソイル(アクア用の土)を敷くという方法もありますが、メンテナンスがしやすいのは、砂利、大磯砂などです。
比較的安く入手もしやすいので導入もしやすいですね。ミナミヌマエビは特にソイルは必要ないので、掃除やメンテナンスしやすい砂利をオススメします。
ジェックス麦飯石の砂利はコスパ最強です!Amazonでしたら5㎏で1000円程度です!バクテリアも定着しやすい素材でオススメです(^^♪
クーラー:冷却ファン&ヒーター
クーラー
ミナミヌマエビは暑さに大変弱い生き物なのでヒーターよりクーラーが重要です。
水温が28℃を超えるとだんだん元気がなくなっていきます。水温の上昇により酸欠にもなりやすくなります。
特に夏場はちょっとした外出や日差しでもすぐに水温があがってしまい、生命を及ぼす非常に危険な状態になります。
水槽用クーラーをうまく活用し、最適な環境をつくってあげましょう。
シュリンプを守る為の高温対策方法は下⇓の記事を参考ください!
ヒーター
水温が20℃を下回るとだんだん動きが鈍くなってきます。ミナミヌマエビは低温には強い生き物ですが、あまりに水温が低いと冬眠状態になりずっと動かなくなってしまいます。
冬眠状態で動かないとなると、コケ取りなどの掃除はもちろんしなくなるのと繁殖もできなくなります。
室内で飼育していても冬場は水温が低くなってしまうますので、ヒーターをうまく活用しましょう。
ミナミヌマエビにとって最適な水温を保つ事で沢山繁殖したり、元気で健康なエビさんが育ちます。
ヒーターの必要性については下⇓の記事を参考ください。
水温計
元気なミナミヌマエビを飼育する為には適切な水温管理が重要です。
水温が低すぎてもあまり活発に活動できなくなり、健康にも良くないです。
夏などの水温が高すぎると命の危険に晒されてしまうので、更に注意が必要です。
一番適温とされているのが20~27℃です。
水温計があると水温の変化を明確に確認出来るので、ミナミヌマエビ飼育ではなくてはならない存在です。
水温計が故障していると正確な温度が測れません。故障が心配な人は2つ取り付けて温度を管理する方法もあります。
PH測定器
ミナミヌマエビはPH6.5~7ほどの弱酸性から中性の水質で飼うのが適切とされています。その為弱酸性にしなくてもいいのでソイルは必要ありません。
PHは見た目では分かりませんので、自分の作った飼育水がどの様な状態なのか測定器で測る必要があります。
デジタルで使いやすい測定器も販売されていますし、簡易なものであれば試験紙の様な物でも測る事が出来ます。
生体を導入する前に、PHを参考程度に測り覚えておくといいですよ。
カルキ抜き剤
生き物を飼育するにあたって必ずしなければならない事は、飼育水のカルキ抜きです。
水道から流れている水は必ず【カルキ】が含まれています。
カルキとは塩素の事で、水道水には水道法により必ず殺菌の為にカルキを用いて消毒しなければならないという決まりがあるからです。
水道水のまま飼育する事は絶対にしてはいけない事なので、必ずカルキ抜きが出来る用品などを使用してカルキ抜きをしましょう。
水道水を数日日光に当てていてもカルキ抜きは出来ますが、時間があまりにもかかりすぎて効率が悪いです。
様々なメーカーからカルキ抜き剤が販売されていますので、使用方法をよく熟読した上で使いましょう。
僕がずっと使用しているカルキ抜きはエーハイムのフォーインワンです。コスパ、品質最高なのでカルキ抜きに迷ったらコレで間違いはないと思います(^^♪
照明ライト
ミナミヌマエビは一般的に昼間寝て夜に活動するといった習性を持っています。
照明のつけっぱなしはコケの大量発生と昼夜の区別がつかなくなるため、ミナミヌマエビの健康に害を及ぼす可能性があります。
照明をうまく活用し、昼・夜の環境をうまく作ってあげましょう。また水草を導入する予定であれば照明は必ず必要です。
網
ミナミヌマエビは小さな生体の為、できれば網目の細かいものがおすすめです。
生体の導入時や水換えの時に必要になります。
その他枯れた水草などをすくったり、何かとあれば便利なので数本準備しておきましょう。
バケツ
導入時の水合わせや、水換えなどの時に活躍してくれますので、なにかと作業が発生するときに重宝されます。
これも1つだけでなく、いくつか持っていても便利です。安い100均バケツもありますが持ち手などが弱い場合と、長期間の使用で割れる可能性が高い為、あまりオススメはできません。
マンションの方は特に注意してくださいね。
水合わせキット
導入時の水合わせは、生体の寿命にも関係してきますのでとても重要です。
あまり慣れていないうちは水合わせが難しいという声もお聞きしますが、水合わせキットという便利なグッズが販売されています。
水合わせキットを使えば比較的簡単に水合わせが出来ます!
注意:水合わせに便利なグッズなのですが、水換え(底砂掃除)には向いていません!プロホースと違い底砂の中の掃除ができません。
水合わせについては下⇓の記事を参考ください。
無くても飼育は出来るが、あれば便利な用品!
水槽のフタ
ミナミヌマエビは突然飛び跳ねて外に出てしまうという事は基本的にはありませんが、水槽内のあらゆるところによじ登っていつの間にか外に出てしまうという事があります。
気づいた時には乾燥エビになっていた…という話も聞きます(*_*;
フタがあると、誤って外に出てしまう事故をなくす事が出来ますので安心ですね。
フタを購入する際は水槽と同じサイズの、しっかりフタが出来るものを選びましょう。
少し隙間があるとエビさんは小さい為、その小さい隙間でもすり抜けて外に出てしまう恐れがありますのでフタをしていれば安心ですよ!
水槽用マット
水槽の下に水槽用マットを敷くことで様々なメリットがあります。
- ①地震の時など、水槽が滑り落ちるのを防ぐ
- ②水槽台などの設置場所に傷がつくのを防ぐ
- ③ひび割れや水漏れ防止
もしもの為など、長い目で見るとマットは出来るだけ敷いたほうが良いです。
水槽用の〇㎝用マットとかを購入しても若干サイズが違うってことがよくあるので、自分で水槽のサイズに合わせてマットをハサミで切れば確実ですね!
水槽下のマットには、ハサミで切って使用できるすべり止めマット!おすすめです!!
隔離水槽
排卵個体を発見した時や、稚エビを保護する時に活躍してくれます。
特に稚エビは他の魚、メダカに食べられてしまうので、そうならないうちに発見したらすぐに隔離する事が重要です。ミナミの水槽に他の魚を入れる予定の人で稚エビを育てたい場合は、隔離サテライト(水槽)は絶対必要です。
人工エサ
ミナミヌマエビは雑食性の生き物の為、水槽内のものを割と何でも食べますが、水槽内にあまりに食べ物がない場合は餓死してしまうので、人工エサが必要です。
エサは他の魚などの生体のエサで良いですが、下に沈んで小ぶりなタイプが適しています。
また、より大きく成長させたい・元気で丈夫な個体に育てたいという時は栄養補助として人工エサが必要になってきます。
餌を与えるメリット、デメリットについては下の記事を参考ください。
水草
水草は非常食の代わりにもなります。
時には隠れ家としても活用できるので、稚エビを守る事も出来ます。よって、出来るだけ水槽内に入れておいた方が良いです。
特にマツモは酸素供給の手助けをしてくれたり水質浄化もしてくれますので、おすすめの水草です。
石や置物
水草と同じで隠れ家の役目をしてくれます。
もし岩や石にコケが生えてしまっても、ミナミヌマエビがツマツマとお掃除してくれるので心配は無用です。
石を置くことで水槽内の見た目のバランスが良くなり、華やかにもなります。
つるつるした石より、溶岩石のようにザラザラとした石の方がバクテリアが定着しやすいので水質浄化効果が高い溶岩石をオススメします。
虫メガネ:ルーペ
視力が良い方は必要ないかも知れませんが、ミナミヌマエビは非常に小さい生き物なので抱卵していたり、病気にかかっていても気づきにくい事が多いです。
稚エビも非常に小さい為、生まれていてもなかなか気づかない事があります。
そんな時に虫眼鏡(ルーペ)があればすぐに異変や変化を発見する事が出来ますので、あれば便利です。
ミナミヌマエビ以外の生体の観察にも使えるので持っていてもいいでしょう(^^♪
ミナミヌマエビ水槽の初期費用
下記が購入するリストです。
- 水槽セット60㎝(ライト+上部ろ過フィルター付き)
- 生体ミナミヌマエビ 20匹
- ろ過フィルター ※セットに付属なので0円
- 酸素ポンプ+スポンジフィルター
- プロホース
- 底砂 5㎏
- 冷却ファンクーラー
- 水温計
- PH測定器
- カルキ抜き剤
- 照明ライト ※セットに付属なので0円
- 網
- バケツ
- 水合わせキット
- フタ※セットに付属なので0円
- 水槽用マット
- 隔離水槽
- 人工エサ
- 水草
- 石や置物
- 虫メガネ:ルーぺ
60㎝水槽とライトとろ過フィルターがセットで7700円に他の器具をすべてAmazonで購入した合計目安20000円程度です。
すでにアクアリウムをしている場合なら、器具があると思いますので生体ミナミヌマエビと水槽セットが初期費用になりますね。
綺麗な水質を維持する為に、外部ろ過フィルターなどが必要なので、メダカや小型熱帯魚よりは外部ろ過フィルターの分初期費用が高くなるようなイメージです。
強力なろ過フィルターなしでも飼育はできますが、エビ飼育をしたことがない人は45㎝か60㎝水槽に、強力なろ過フィルターを導入してミナミヌマエビの飼育をしてみてください。
購入時:導入時の注意点
価格が安すぎるものは注意する
価格が安い事はありがたいですが、極端に安いものには少し注意したほうが良いです。
購入してもすぐに壊れてしまったり、誤作動ばかり起こす質の悪い器具の可能性もあります。例えばライト系ですが輸入品の安い物はレビューがかなり悪いです( ;∀;)
安い商品が全て悪いというわけではなく、高いものが良いというわけでもありませんが、信頼のおけるメーカーが生産した商品(GEX、コトブキ、エーハイム、ニッソー、ADAなど)を選ぶようにしましょう。
アマゾン、楽天などのネットショッピングをする際は、ご存知だと思いますがレビュー(口コミ)を参考にするのも良い方法ですね。参考程度になります!!
レビューでは★だけをみるのではなく、どうしてその商品が悪いのか!良いのか!レビューの文章も読んで判断してみてくださいね。
水槽内に入れるものは水で洗う
ミナミヌマエビは薬品や水質に敏感な生体です。水草は絶対に無農薬のものを使いましょう。
また、人工岩や石、人工水草などを水槽内に入れる時は、なにかしら生体によって良くない薬品が塗られている可能性があるため、事前に水でよく洗ってから水槽に入れる方が安心です。
その他、水槽内にいれる器具はすべて綺麗に水洗いしてから導入しましょう。この時ハイターなどの除菌、洗浄は水で洗い流しても後からミナミヌマエビの害になるので必ず水道水で洗いましょう!
まとめ
ミナミヌマエビの飼育に必要な物まとめです!
ミナミヌマエビ飼育に必要な物と、僕が使っているものを紹介させていただきました。
外部フィルター導入していると水換えさぼりまくれますのでめんどくさがりな方はぜひ導入ください!笑
ろ過能力の低い外掛けフィルターやぶくぶくのみだと、自分で水換えして有害物質を取り出さないといけないですが、外部フィルターや上部フィルターだと、ろ過フィルターで有害物質を無害化してくれているのでそこまで水換えする必要がありません。さぼれます!!取付してから1か月後など、安定してくれば1か月に1回の水換えでも大丈夫です!(飼育数で異なりますが)
この記事がミナミヌマエビ飼育の参考になれば幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪