初心者でも飼育しやすい、30cm以下の小型水槽での飼育におすすめな熱帯魚の種類を記載していきますので参考にして頂ければ幸いです。
小型水槽向きの熱帯魚とは?
以上の条件に当てはまる生体が適しています。ここからは具体的にどんな熱帯魚にあたるのか説明していきますね。オススメ度では丈夫な生体を★5としています。
グッピー
おすすめ度…★★★★☆ 飼育限界数 20cm:5匹程度 30cm:10匹程度 45cm : 20匹程度
熱帯魚の中でも知名度の高いグッピーは、非常に美しいしっぽをもっているため、水槽が一気に派手になります。
グッピーといっても様々な種類が存在しますので、自分の好きな種類で統一するもよし、様々な種類を入れて色とりどりな水槽にするもよしです。
またグッピーは繁殖が容易な種類ですので、繁殖も狙ってみてはいかがでしょうか。水槽の上層を泳ぎますので、水槽に蓋をするなど、飛び出し事故には気をつけてください。
ネオンテトラ
おすすめ度…★★★★☆ 飼育限界数 20cm:5匹程度 30cm:10匹程度 45cm : 20匹程度
体の上は青、下は赤という鮮やかな体色をもつ熱帯魚で、熱帯魚の代表種です。国内でも人気が高く、非常に多く流通している分安価にまとめて購入可能です。
初心者向け熱帯魚としてよく紹介される種類で、水質の悪化などにも強いため、小型水槽向きの熱帯魚と言えますです。
メダカやアカヒレよりももっと鮮やかな発色を持ちますので、これを数匹水槽内に入れるだけでも小型の水槽内であっても明るく綺麗な印象になります。
また群れで泳ぐ習性を持つ熱帯魚です。
ラミーノーズテトラ
おすすめ度…★★★★☆ 飼育限界数 20cm:5匹程度 30cm:10匹程度 45cm : 20匹程度
テトラの仲間で、こちらは鼻先が赤くなる種類です。
ネオンテトラよりも少し大きくなりますが、好奇心が比較的強く、水槽内を活発に泳ぎまわる姿が見られ、水槽に動きがでて楽しい種類です。
ネオンテトラ、ラミーノーズどちらも飼育経験がありますが、個人的にはネオンテトラよりも水質の悪化に強い印象があります。
メダカ
おすすめ度…★★★★★ 飼育限界数 20cm:5匹程度 30cm:10匹程度 45cm : 20匹程度
日本に馴染み深く、非常に認知度の高い魚です。メダカとひとくちにいっても「ヒメダカ」「楊貴妃メダカ」「黒メダカ」「白メダカ」など、様々な種類が存在しますので、水槽に合わせて選ぶ楽しさも十分に持ち合わせています。
また、最近でもメダカの品種改良は盛んに行われており、毎年様々な品種が発表されています。1匹数万など、かなりの値段がつくこともあるくらいです。
「メダカ」は、日本で生息する魚ですので、当然日本の四季の水温変化に対応可能です。そのため、アカヒレ同様にヒーターや冷却ファンの設置が不要で、初期コストを下げることが可能です。
(低水温、高水温でも生息できますが調子を崩すことも多いため、ヒーターや冷却ファンをもっていたほうが安心です。)
アカヒレほど水質の悪化に強くはありませんが、熱帯魚の中では比較的強い方で、水換えなど、適切に管理していれば初心者の小型水槽でも十分に飼育可能です。
ただし、水質の急激な変化に弱い一面がありますので、購入時や水換えの時などには注意してください。
アカヒレ
おすすめ度…★★★★★ 飼育限界数 20cm:5匹程度 30cm:10匹程度 45cm : 20匹程度
赤く染まるヒレが美しいこの「アカヒレ」は熱帯魚初心者によくおすすめされる代表種です。
アカヒレは「水質の悪化」「酸欠」「水温の変化」どれにも強く、一般的に購入できる熱帯魚中、「最強」と呼び声の高い種類で、最も初心者向きの熱帯魚としておすすめされています。
そのため、小型水槽にもうってつけの種類です。通常の熱帯魚であれば、適正水質は「弱酸性〜中性」、飼育可能水温は「15度〜28度程度」ですが、このアカヒレが適応できる水質は「弱酸性〜弱アルカリ性」と幅広く、生息可能水温も「0度〜30度」とかなり広い水温に適応できます。
また、酸欠にも強いため、小型水槽のように水草が豊富に植えられないような水槽でも飼育可能な熱帯魚です。
幅広い水温に適用できるため、夏場の冷却ファン、冬場のヒーターなどの設置が不要で、ヒーターや冷却ファンの購入コストがなくすことが可能です。(ただし、最適な水温ではないため、ヒーターや冷却ファンはあったほうが安心です。)
コリドラス
おすすめ度…★★★☆☆ 飼育限界数 20cm:2匹程度 30cm:4匹程度 45cm :8匹程度
コリドラスと一口に言っても、「コリドラスパンダ」「コリドラスジュリー」「コリドラス・ステルバイ」「コリドラス・トリリネアータス」など様々な種類が存在し、コレクション性も非常に高い種類です。
種類によりますが、繁殖も可能ですので、初心者さんにぜひ飼育してほしい種類です。あまり聞き慣れない熱帯魚かと思いますが、アクアリウムショップでは必ず販売されているほど熱帯魚界隈ではメジャーな種類です。
小型水槽でも多く飼育される例があります。これ専門で飼育する愛好家もたくさんいます。小型、大型がいますが、必ず小型のコリドラスを選んでください。
大型のコリドラスはそもそも小型水槽では飼育できませんし、気性が荒いため、初心者向きの熱帯魚ではありません。
ナマズの仲間で、ナマズ独特の愛嬌のある顔や、必死にしっぽをふって泳ぐ様など、非常に愛らしい種類です。水槽の底でじっとしている事が多いため、小さい水槽でも水槽の外に飛び出してしまうような事故が少なくすみます。
オトシンクルス
おすすめ度…★★★☆☆ 飼育限界数 20cm:2匹程度 30cm:4匹程度 45cm : 8匹程度
苔を食べてくれるコケ取り生体の代表種です。性格は温和で、他種と争いを行いません。普段は流木や岩、ガラス面に口の吸盤でくっついてじっとしている種類です。
苔が少ない環境下では人工飼料に慣れさせる必要がありますので多少難易度が上がります。
コケ取り生体という補佐的なイメージの強い熱帯魚ですが、見た目は特徴的で、壁にくっついている姿は非常に愛らしい種類です。
ベタ
おすすめ度…★★★★☆ 飼育限界数 20cm:1匹程度 30cm:1匹程度 45cm : 1匹程度
非常に美しいヒレをもつ「ベタ」は最近人気が急上昇している熱帯魚です。
水槽内に一匹入れるだけでも十分魅力的な水槽となり、様々な色、形をした種類が流通していますので、自分の気に入った個体を探す楽しさも持ち合わせています。
アカヒレやメダカのようにヒーターや冷却ファン無しでの飼育はできませんが、ベタは他の熱帯魚にはない「ラビリンス器官」という体の構造を持っており、水中からだけでなく空気中から直接酸素を取り込むことができ、小型水槽のように、酸素量が少ない状況でも問題なく呼吸ができます。
また、ベタは「闘魚」とも呼ばれるほど気性が荒く、同種、他種問わず攻撃を仕掛けてしまう熱帯魚ですので基本的に1水槽1匹の単独飼育が基本です。
そういった理由もあり、あまり広い水槽はもともと必要とはしませんので小型水槽向きの熱帯魚と言えます。
ミナミヌマエビ
おすすめ度…★☆☆☆☆ 飼育限界数 20cm:5匹程度 30cm:10匹程度 45cm : 20匹程度
ミナミヌマエビは日本に生息し、最大でも3cm程度の小型のエビですので、小型水槽でも複数匹飼育が可能です。
日本に生息していますので、日本の四季の水温変化に対応可能です。ちっちゃく、ビーシュリンプに比べると地味なエビですが、苔を必死にツマツマしている姿はとても愛らしいです。
エビは基本的に水槽内に発生する苔を食べますので、うまく水槽を管理すればエサやり無しで飼育可能です。ただ、そのためには水中にある程度の苔がある必要がありますので、ウィローモスなど苔系の水草をレイアウトしたり、水中に肥料を添加したりして苔を発生させるような工夫を行ってください。
もしくは、定期的に沈下性のタブレットエサを入れてあげてください。また、水槽内で勝手に繁殖していきますので、何年にもわたって飼育が楽しめる種類です。
ただし、アカヒレやメダカほど水質の変化に強くありません。特に、小型水槽に初めて入れる際には注意が必要です。一旦水に慣れてしまえばそれなりに強い種類ですので、管理怠らなければ初心者でも十分に楽しめる水槽となります。