比較的育てやすいマツモですが、時には枯れる、溶けるなど様々なトラブルに遭遇してしまう事もあります。
実は僕もアクアリウムを始めたころに、マツモを枯らしてしまった1人です。^^;
この記事ではマツモが育たない原因と、溶けたり枯れたりする原因と対策方法を具体的に説明していますので、水草マツモに異変を感じた時などは是非この記事を参考にして頂きたいと思います。
マツモが枯れる・溶ける原因と対策
原因
マツモは比較的丈夫な水草ですが、急激な水質の変化や水温の変化、光量不足や水槽、フィルターの汚れ、成長に必要な栄養分が不足している、などで枯れてしまったりうまく育たない場合もあります。
マツモの場合、枯れるといっても通常植物でよく見られるように茶色く変色する のではなく、溶けるように葉が抜けてバラバラになっていくことが多いですね。
対策
飼育してきた経験上、ライトなし、ソイルなしでも綺麗なマツモが育つことからマツモがうまく育たない、色が悪いなどの多くは水質の問題だと考えております。
ライトを導入するのも効果的ですが、その前にろ過の強化をオススメします。
ろ過を強化し、ライトを点灯すれば改善されると思いますが、それでも枯れる場合はソイルに変更すればほとんどの人が綺麗なマツモを育てれると思います。
僕がマツモを枯らした時はろ過が弱く水質が悪化している水槽で飼育していたのが原因でした(^_^;)
ここからは枯れる溶ける以外の育たない原因と対策をご紹介します!
マツモが成長しない(伸びない)原因と対策
【原因】
原因の一つとして、水質変化の可能性があります。pH(ペーハー)が酸性寄りに傾いている場合、マツモは徐々に弱ります。水換えを行うもしくは、pHの確認をしてみてください。
pHで6〜7.5の弱酸性から弱アルカリ性が一番適しています。また、光量不足も考えられますので、光量にも注意しましょう。
マツモは基本的には肥料は必要ありませんが、栄養不足になっている可能性も考えられます。
【対策】
・水質変化や、水質の悪化には注意しましょう。酸性に傾いている時や水換え1~2週間していない場合は早めに水換えをする。
・日光不足の場合は日差しの当たる所に水槽を移動させる事や、水槽内にライトを付けて、光量を増やす。LEDライトでも育ちます。
・飼育の経験上マツモに肥料は必要ないですが、あまりにも育ちが悪い時は、底砂(床材)をソイルに変更したり、肥料を与えてみるとよいでしょう。
マツモが赤くなる原因と対策
【原因】
マツモの茎の部分が赤く変色してしまう場合は、栄養(肥料)不足です!
海外のマツモなどは赤色のマツモもありますが、もともと緑色のマツモが飼育していると赤くなる場合は栄養(肥料)不足が主な理由です!
【対策】
添加材、肥料を与えると改善するのですが、これは一時的なものなので僕のオススメは底砂(床材)をソイルに変更すると効果的です。
砂利から→ソイルに変更することでソイルの栄養素が水草に届くので長期的にマツモを飼育できる環境となるでしょう。
マツモが黒くなる・白くなる原因と対策
【原因】
栄養不足や光量不足、水質(pHが合わない)、水質の急な変化など様々な原因があります。
白くなったマツモの葉はバラバラと落ちていきます(枯れている状態)。
※マツモに黒髭ゴケ(黒ひげコケ)が付着した場合の対策方法は↓↓の記事を参考ください。
【対策】
・底砂(床材)をソイルに変更する。
・肥料、添加剤を与えて様子をみる。
・水質変化には注意し、酸性に傾いている時は水換えをし弱酸性から弱アルカリ性の水質を維持する。
・日光不足の場合は日差しの当たる所に水槽を移動させる事や、水槽内にライト(LEDなど)を付けて、光量を増やす。
マツモが茶色くなる(黒ずむ)原因と対策
【原因】
水草の表面が全体に茶色くなる場合は、コケが付着している可能性があります。
長期的に水中養分が高い場合、もしくは光量を長時間当てた場合に水草や、パイプ、フィルターガラス面あらゆる箇所にコケ(茶ゴケ)が付着します。
【対策】
・水中養分の原因はエサの食べ残しである為、生体と一緒の水槽に導入する際は、一度で食べ切れる量に抑える。
・ライト、LEDを1長時間点灯いている場合は1日6から8時間程度にする。
コケの種類、茶コケ対策方法についての記事はこちら↓↓
マツモが腐ってドロドロになる原因と対策
【原因】
腐ってしまう原因とドロドロになる原因の多くは数週間水換えしていない場合や、かなり水質が汚れている状態です。
生体よりも水草は敏感なので、水質の悪化には弱いですが丈夫なマツモがドロドロになるということは生体も良い環境ではないので早めの改善が必要です。
通常のマツモは写真のような色で、浮き草なので浮いてきますが、水質がかなり悪化している環境で飼育していると下に沈んでマツモがドロドロになることもあります。
マツモがドロドロになってしまう飼育水でしたら、一度リセットしてみてもいいかもしれません。
ろ過装置やフィルターを設置し、よい水質を維持できるようにしましょう。
光量不足も可能性はありますが、僕がライトなし、立ち上げたばかりの栄養なしの環境~1年間飼育して実験もしましたが枯れる、溶けることなく綺麗に育ち増えていたのでマツモが腐ってドロドロになる原因の多くは水質の問題だと考えています。
【対策】
・丈夫なマツモがドロドロになってしまう飼育水なので、一度リセットすることがオススメです。
・リセット後は、ろ過装置やフィルターを設置もしくは強化し、水質の維持を見直しましょう。
・以前より水換えのペースをあげ、週に1回は水交換をすることで改善可能です。
・日差しの当たる所に水槽を移動させる。
・日差しの当たらない場所に設置する際は水槽内にライト(LEDでも可)を付けて、光量をできるだけ増やすと良いでしょう。
マツモが沈む・葉が閉じる原因と対策
【原因】
沈んだり葉が閉じてしまう原因の多くは水槽内が低温になり、厳しい寒さから逃れる為に冬眠の様な行動をしています。
これは決して腐ってしまったり枯れてしまった訳ではありませんのでご安心下さい!
【対策】
屋外に水槽を設置している場合は室内水槽に移動させ、比較的暖かい環境を作ってあげる。
ただ、暖かい時期になると何もしなくても浮かび上がって来るので、気にならない方はそのままにしておいても大丈夫です。
状態が悪くなったマツモはどうすれば良いの?【復活方法】
トリミングしよう(傷んでいる部分をカットする)
ドロドロになっていたり、コケが付着していたり、茶色く弱っていたり、痩せ細っている場合なら今後水質悪化やゴミになるので捨ててしまった方が良いです。
水槽内でバラバラになり、後で掃除に時間を使うことになるので、早めにトリミングして捨てることが効率的でおすすめです。
若々しい方を残して世代交代していくと、見た目も良くなりマツモさんも元気を取り戻しますよ(*‘ω‘ *)
トリミングに必要なもの2つ
①切れ味の良いハサミ
②切り分けたものを入れるトレーなど、何か入れ物
水草のトリミング専用に作られたハサミが使いやすく、ネットでは価格も安いのでオススメです。
※切れ味の悪いハサミでカットすると水草の細胞組織を潰しながらカットしてしまうためにその潰れた部分から腐り出すので注意が必要です!!
お店に並んでいる野菜や果物でも一部分だけ腐っているようなものを見かけることがありますが、それらも何かしらの外部衝撃により細胞組織が破壊された結果、腐ってしまっているのです。
マツモのトリミング方法
変色してまったり、様子がおかしいものは出来るだけ早めに取り除いた方が良いです。
切るポイント(場所)は特に決まっていませんのであまり気にする必要はありません。
先端の成長点が綺麗な状態ならそれをを残して、長さを揃えてカットすると見た目も綺麗に育ちます。
いらない部分をカットしてしまってもマツモは成長スピードが早いのですぐにまた増えますのでご安心ください。溶けたマツモ、枯れたマツモは思い切ってトリミングしてしまいましょう!!
まとめ
まとめまでお読みいただきありがとうございました!
以下の4つがマツモが溶ける枯れる原因と対策方法のまとめになります。
「丈夫水草はマツモ!」「マツモ神!」などと言われていますが生体よりは水質の汚れなどに敏感なので水換えの頻度をあげることと、ろ過を強化すれば溶けたり枯れることは飼育の経験上なくなるかと思います。
この記事がマツモが育たない時の参考になれば嬉しいです(*‘ω‘ *)
最後までお読みいただきありがとうございました♪