熱帯魚の飼育をしていると水質の悪化、底砂の掃除不足、などの理由で水槽内で自然に微生物(害虫)が発生することがあります。
発生してしまった場合、対応方法が分からず、放置してしまいがちですが、害虫がいてメリットはないので爆繁殖させないよう早めの対策が必要です!
この記事では害虫の種類、発生する理由、対策方法を載せていますので、参考にして頂ければと思います。
プラナリア
特徴:体長約2㎝で、白く細長くナメクジのような生き物です。
ガラスや底砂の上を這って移動します。水質が安定していたり良い状態のときに、肉食性のプラナリアの好む餌、赤虫などを与えていると、底砂やソイルの中から自然に発生します。
プラナリアは、稚エビを襲って食べると噂されていますが稚エビの方が動きは早いので1匹プラナリアがいるぐらいでは心配ありません。
ミナミヌマエビなどのエビ生体の脱皮する瞬間にプラナリアが吸い付き、エビを捕食し殺してしまうの可能性がある!と噂されていますがこれも可能性は低いです。
どちらも死んだミナミヌマエビにプラナリアが集っていたのを見てそう思った人もいると思います。
プラナリアが大量にいるところに稚エビを入れる実験をすれば捕食されてしまうと思いますが皆様の飼育している水槽にはそんなにプラナリアはいないと思うので結論、心配はないです。
他の熱帯魚、メダカなどへ、害を及ぼすことはありません。
対策と防止
【対策方法】
プラナリアは底砂の中に混じっている事が多く、駆除しようと思ってピンセット等で体を切ると、そこから切りわけた分だけ増えてしまいます。
また1匹ずつ取り出す方法では、全滅させる事はほぼ不可能なので1匹も見たくない場合はリセットになるのですが生体を飼育していると数匹発生することはあるのでそこまで大量発生していなら底砂掃除だけで1~2週間様子を見ていきましょう。
稚エビを襲うかも?を気にして水槽をリセットする方が何倍も危険なので心配せず底砂、ソイルを掃除して様子を観察してください。
また、ピグミーグラミーはプラナリアを捕まえて食べてくれます。
【防止方法】
①定期的な底砂、ソイルの掃除がかなり効果的です!!(プロホースを使い水換えの時に底砂から水を抜く)
➁ブラインシュリンプ、アルテミア、イトミミズなど、赤虫、肉食性のプラナリアの好む餌を、しばらく与えない事で減らす事が出来ます。
プラナリアにグッズがある?はこちら↓↓
ミズムシ
水ゲジとも呼ばれます。
体長1㎝から2㎝ほど。
水草についている事やエビ水槽からの混入があります。
水草や他の生体に悪影響を与えることはありませんが、見た目から嫌われます。
水槽の中にいる白いゴキブリ的な感じです(笑)個人的にかなり気持ち悪いです。
対策と防止
【対策方法】
底床・底砂を熱湯で洗浄してしまいます。もちろん、この方法は生体がいてはダメなので実質、水槽のリセットになります。
熱湯といっても沸騰したお湯などではなく、60℃程度のお湯ぐらいで十分です。
【防止方法】
侵入経路である水草をよく洗浄することです。
特にエビなどの飼育には無農薬の水草を水槽内に入れますので、水草を洗浄せずにそのまま水槽へ入れてしまうと水ゲジやスネール類など思わぬ不快生物を水槽内に持ち込んでしまう可能性がありますので注意してください。
※採取個体や、川や池の水をそのまま水槽に入れてしまうことでも侵入してくる可能性がありますので、採取販売の個体などにも注意ください。
ヒドラ
白色で細いイソギンチャクのような体長約1ミリぐらいの小さい水中最強生物です。
コケ?ひも?のようなものがガラス面に引っ付いて動いていると思ったら、ヒドラがガラス、水草など一面にくっつき大繁殖している場合があります。
まれに稚エビなどが食べられ犠牲になることがあるようです。
ほとんど熱帯魚自体に直接被害を及ぼすことはありませんが非常に気持ち悪いです(笑)
僕は虫が苦手なので初めてヒドラを見たときは鳥肌立ちました。。笑
対策と防止
【対策方法】
ピンセットなどで取り除けるものはすべて取り除きます。再生能力が凄まじく、体を2分割、3分割にしても個々にまた完全に再生したりします。
体を切らないようにして取り除きます。
しかし根本的なところから改善をしないといけません。
水換えがかなり効果的です。
もしくは、ゴールデンアップルスネールを投入するです。
詳しくはコチラ↓↓
【防止方法】
水質の悪化が考えられますのでブラインシュリンプ系など、ヒドラの餌になるもの出来るだけ水槽内に残さないようにしましょう。
ドワーフグラミーはヒドラを食べてくれるようですが、わざわざヒドラのために生物兵器を投入しなくても、ブラインや生き餌を断つことでいなくなります。
駆除できた後も、しばらくは水換えの頻度を多めにし、きれいな状態で水質を保つようにするとみることはなくなります。
アカムシ
蚊が水中に産み付けます。魚の餌として広く使用されており、魚や植物に悪影響を与える事はありません。
流木や石などの隙間、表面に泥状の小さな巣をつくりその中に隠れている場合があります。
成虫の見た目は蚊に似ていますが、血を吸う事は無く屋内で繁殖する事は稀です。
対策と防止
【対策方法】
底土の中や水草の葉の裏などに隠れていることが多いのでピンセットで取り除きます。めだかなどの魚が好んで食べますのでメダカを水槽内に入れるのも良いでしょう。
魚の餌として広く使用されており、魚や植物に悪影響を与える事はありません。
流木や石などの隙間、表面に泥状の小さな巣をつくりその中に隠れている場合があります。
成虫の見た目は蚊に似ていますが、血を吸う事は無く屋内で繁殖する事は稀です。
【防止方法】
水草等を流水で洗う、アカムシを発見次第に網で取り除く事で駆除が可能です。
ミズミミズ
くねくねした生き物で、他イトミミズ、アブラミミズなども同じです。
熱帯魚などへ害はありませんがこちらも見た目が気持ち悪いです。
水質が安定している水槽には多少生息していますが大量発生の場合は有機物や食べ残しが原因。
対策と防止
【対策方法】
リセットもしくは、底砂を掃除すれば改善されると思います。
【防止方法】
・定期的に底砂を掃除する。
・メダカ,熱帯魚を投入すればある程度は捕まえて食べてくれます。
まとめ
害虫は見た目が気持ち悪いですが、それを無理に処理(リセット)しようとすると飼育中の生体の負担にもなります。
水の交換などではなく定期的に底砂の掃除をすることで自然に発生するプラナリア、イトミミズ、ミジンコなどは対応できます。生体に特に害はないので様子を見ていくことをオススメします。
参考になれば幸いです!お読みいただきありがとうございました。