鑑賞目的が強いアクアリウムにおいて、コケは最大の敵です。
人の手だけで掃除していくのは大変ですので、コケを食べてくれる生体を水槽に入れることでコケ予防やコケ対策になります。
生体にうまく掃除してもらって効率よく綺麗な水槽を保ちましょう。
今回は茶ゴケの発生する原因についてと、除去(食べてくれる)に効果的な生体について紹介していきます。
水槽のコケの全種類の記事はコチラ↓
⇒水槽に発生するコケの種類ついて!原因と対策方法【画像あり】
茶ゴケの原因
【コケの状態】スポンジなどで軽くこすれば取れる程度の水槽のに付着したりする茶色い柔らかいコケのことです。
【コケの原因】水槽をセットした直後など、水質が不安定なときにに発生しやすいコケと言われていますが実は安定している水槽でも長時間の照明ライト使用で発生したり、水中の汚れやろ過能力不足が原因となることもあります。
【付着場所】
水槽の付着が多いですが、水草、ガラス、砂利、石、フィルターパイプなどいろんなところに付着します。
茶ゴケの対策 日々のメンテナンスが重要
ライト点灯時間を少なくする
水質が安定しているのにガラス面などに茶ゴケが発生する場合の多くは、この照明や直射日光が原因です。
24時間ライト点灯させている人もいますが、寝る時間は消したり調節してみてください。1日5~8時間程度で様子をみてみましょう。
定期的な水換え
コケを発生させない環境にするのが基本です。飼育数によりますが目安として週一回1/3程度の水換えをし、水槽内を綺麗に保つ事でコケが生えにくくなります。
ソイルや肥料を投入する時は少なめに
肥料を与えると水草が早く大きくなりそうなので、つい頻繁に与えたくなります。
しかし、肥料の説明書の添加量は、成長の早い水草が水槽いっぱいに植わっている場合を想定している場合があり、状況によっては多すぎる為コケ発生の原因になってしまいます。
餌は適量に
魚が食べずに余ったエサは、フン以上に水を汚してしまいます。
魚はエサを与えれば、食べられるだけどんどん食べてくれるので、つい多く与えがちですがこれもコケ発生の原因になります。残りエサがなるべく出ないよう、適量をあげてください。
底床の掃除をする
見た目はきれいでも、実はとっても汚れている場合があります。底砂掃除できるプロホースで底砂の間にたまっている汚れを吸い出してみてください。
少しぐらいの汚れなら、バクテリアが分解してくれるのですが、あまりにも汚れている場合は掃除をした方が良いです。
水草にコケが付いたらトリミング
もったいない気もしますが、コケの付くような葉は古くなった葉が多いので切ってしまっても問題ないと思います。
もしくは下記の生体にて紹介していますオトシンクルスを導入して掃除してもらう方法も有効です。
茶ゴケの除去に効果的な生体は貝類!!
水槽のガラス面についた茶ゴケを減らしたい場合は、貝類がおすすめです。
ヒメタニシ
茶ゴケも得意で食べますが他の藻、水底のエサや沈殿物、水中の浮遊物質も食べてくれます。
石巻貝など、他の生体にはない水質浄化能力もあるコケ取り生体!!
日本に生息している淡水の巻貝なので長生きな点も魅力です。
詳しい記事はこちら↓↓
⇒ヒメタニシを飼育するなら知っておくべき10の事【全記事総まとめ】
石巻貝
アクア界では言わずと知れたコケ取りマスター!!
茶ゴケは得意でよく食べます!ヒメタニシと違いデメリットもいくつかあり、繁殖も水槽内ではしないので寂しいとこもあります。
注意点
・ひっくり返ると起き上がれずそのまま死んでしまうので、強烈なアンモニアを出し他の生体の負担になるリスクがある。
・水槽から脱走する事があるのでフタをするなど隙間を塞ぐ対策をしないといけない。
・孵化しない卵を産み付けるので駆除が必要になる
以前はコケ取り部隊でイシマキガイを導入していましたが、現在はヒメタニシにしています!
ラムズホーン
下に落ちた残り餌、藍藻、珪藻、斑点状藻を食べてくれます。
様々なバリエーションがあり、レッドラムズホーンの他にブルーラムズホーンや、ピンクラムズホーンなどの改良品種がいるので見た目も綺麗な為、観賞用としても人気があります。
コケ取り能力より、残りエサの処理能力は高く、動き方も多数ありガラス面、石、水草どこでも登ってコケを食べます。
注意点
淡水でも簡単に繁殖し卵をガラス面に産みつけるので、繁殖しすぎた場合は稚貝を間引いて調節しないといけない。
掲示板サイト、2ちゃんでも繁殖しすぎて気持ち悪い!と話題にもなってました笑
詳しい記事はこちら↓↓
ゴールデンアップルスネール
大食い、早食いのチャンピオンです!!雑食性でなんでも食べます。
餌に気づく反応は貝の中ではダントツの早さを持っています(笑)
めだか水槽の藻や、コケ、残りエサ、など他の生体と比べられないぐらいのスピードで処理します。雄雌は別で繁殖は4㎝ぐらいの個体になれば繁殖し卵を水面上に産みます。
注意点
適温が熱帯魚よりなどで屋外飼育には向いていません。水草を導入している場合はすべて食害されてしまいます。
詳しい記事はこちら↓↓
アンモナイトスネール
非常に綺麗な貝で観賞用になることからオークションでも人気があります。
先ほどのゴールデンアップルスネールに生態系は似ていてこちらも雑食性でなんでも食べます。
めだか水槽の藻や、コケ、残りエサ、など。餌の反応はアップルよりは悪いです。
注意点
適温が熱帯魚よりなどで屋外飼育には向いていません。水草を導入している場合は食害されてしまいます。
詳しい記事はこちら↓↓
プレコ
茶ゴケ(珪藻)や残りエサなどを掃除してくれます。
吸盤状の口でガラス面や流木などについたコケをパクパクと食べてくれます。
水質の変化にも強く丈夫なところにも人気があり、長生きする個体や大きくなる個体などプレコにはいろんな種類がいるのも魅力です。
注意点
大型個体だと歯が強力なのでアクリル水槽に多少傷をつけることがある。
オトシンクルス
茶ゴケ(珪藻)、斑点状藻、水草についたコケを食べます。
エビ類ではあまり食べてくれない、茶ゴケ等の水槽面や、水草、岩、流木にこびりつくコケを主食にしている小型熱帯魚なので非常に働き者です。
吸盤のような口をしており、ガラス面や、岩に口でひっついてコケを食べてくれます。
水草も食べないので水草水槽のコケ取りならオトシンクルスの一択です!!
注意点
コケを主食としているため、コケがなくなると食べ物がなくなり餓死する場合があるのでプレコ用のエサかコリドラス用のエサをあげて対応してあげてください。
茶ゴケ対策 まとめ
・ライト点灯時間を少なくする
・定期的な水換え
・ソイルや肥料を投入する時は少なめに
・餌は適量に
・底床の掃除をす
・水草にコケが付いたらトリミング
定期的に水槽を磨いたり、底砂を掃除したりめんどくさいんだよねー
そんな方も多いと思います!!
そんなときは貝類のヒメタニシやイシマキガイを導入して多少メンテナンスさぼっちゃいましょう~笑
コケ取り生体の力を借りれるところはうまく活用し、それが不可能の場合は自分で日々のメンテナンスを行う事でそれぞれのメリットを最大限に生かし綺麗な水槽を保つことが可能になるでしょう。