アクアリウムをしている方ならマツモを耳にしたことある方や、見たことがある方も多いのではないでしょうか?
また、取り扱う販売店も多い事から一般的に入手もしやすく、ネットでの販売もよく見かけられますね。
この記事では僕がマツモを育ててわかった飼育する方法と導入のメリットについて皆様に出来るだけ分かりやすく解説していきますので、導入時の参考にしていただければ幸いです(*‘ω‘ *)
マツモは神の水草とも呼ばれる丈夫な浮き草!!
マツモとは世界中の河川や沼地などに幅広く分布しており、浮き草の代表種として有名です。
枝分かれした針のような葉を持っていて、その姿が松の葉に似ているということから マツモという名がついています。
日本でも全国の湖沼、ため池、水路などでごく普通に見られ、取り扱い店舗も多いことからペットショップなどで見かけた事のある方も多いのではないでしょうか?
根はありませんが、根を持たずに水中を漂うことから「根無し草」とも呼ばれていたり、よく金魚鉢に入れられるためキンギョモ(金魚藻)とも呼ばれています。
また、特別環境のいい水槽でなくてもあまり枯れることのない丈夫な水草ですので、初心者の方にも導入しやすく、他の水草より価格も安く簡単に増やせる事から最強の水草からマツモ神(神の水草)と呼ばれています。
マツモの育て方【飼育方法】
マツモの育て方はとても簡単で、ある程度の日光や照明が照射されていればどんどん伸びてくれます。
ではどんな環境が適しているのか、ここから具体的に説明していきますね。
光量(日照時間)できれば8時間点灯する!
特別な事をする必要はありませんので、光がない所でも育ちます。
しかし、成長を早めたい時やより沢山増やしたい時は、光合成の関係で屋外であればお日様の光が差し込む場所を選びます。
屋内(室内)であれば蛍光灯やLEDライトなど8時間程度点灯してあげるとすくすく育ってくれます。
水温は15~27℃で飼育する
マツモを育てる時の最適な水温は15℃~27℃程度です。
また、比較的寒さに強いと言われていますが、寒い時期に屋内水槽から屋外水槽への移動する事はとても危険です。
越冬は可能なのですが、いきなり水温や気温の違い過ぎる水槽に移動すると、丈夫な水草マツモさんでも枯れやすくなってしまいます。
マツモが沈む
また、とても寒い時期に水槽内が低温になり、マツモが水面下に沈むいう声をよく聞きますが、これは決して腐ってしまったり枯れてしまった訳ではありませんのでご安心下さい!!
厳しい寒さから逃れる為に冬眠の様な行動をしているのです。どうしても気になる様でしたら屋外に水槽を設置している場合は室内水槽に移動させるなど、比較的暖かい環境を作ってあげて下さい。
何もしなくても暖かくなると自然と水面上に浮かびあがってきますよ。
高温には注意する
真夏の気温から高温にも注意が必要です。28度を超えた頃から徐々にマツモの成長と飼育に負担がかかり、中には溶けて枯れてしまう事もあります。
真夏には直射日光を避け、水槽用クーラーやファンで高温にならないように水温をうまくコントロールしてくださいね。
水質は弱酸性から弱アルカリ性まで対応可能
pHで6〜7.5の弱酸性から弱アルカリ性で幅広く対応しています。
日本の水道水はどの地域でもマツモの好む水質に適していますので、極端に酸性やアルカリ性に傾かないように管理していれば問題ありません。
エアレーションは特に必要なし(水に空気(酸素)を取り込ませる事)
水草も酸素が重要な品種もありますが、マツモの飼育に必ず必要と言うわけではありません。ですが水質の維持や、マツモをうまく育てるには酸素を導入することをおすすめします。
また、二酸化炭素(CO2)を添加する必要は特にありません。綺麗な水質を維持していればマツモはCO2添加なしでも綺麗にぐんぐん伸びてくれますよ。
マツモを導入する3つのメリット
金魚や生体のエサ、非常食になる
金魚はマツモが大好物です。金魚水槽にマツモを導入すると、美味しそうにパクパク食べてくれます。エサ代も節約でき、伸びすぎて不要なマツモを有効活用できますね!
マツモを増やしたい場合、成長させたい時は食害されてしまうので金魚がいる水槽には導入をやめましょう。
生体を飼育していてるけど旅行や出張で生体に餌やりが出来ない!
そんな時はありませんか??
エサをあげられないが為にいつもより多めに与える事は、水質悪化や食べ過ぎにつながり生体に影響を及ぼします。
しかし水槽にマツモを入れておくと好きな時に食べてくれ、また水質も悪化する事もありませんので安心です。
ミナミヌマエビ、シュリンプ系の非常食にはウィローモスだと思われがちですが、実はマツモも食べてくれるので非常食にもオススメです。
水質の浄化能力が高い!
マツモは水の浄化能力が高いことで有名です。(ここでいう水の浄化というのは養分の吸収という意味です)
丈夫で浄化能力も高いことから神の様な水草と言われています。
養分を吸収する能力が優れていますので、水槽の立ち上げ初期時に水質が整って無くコケがはえやすい期間などに入れておくだけでも余計なコケの発生を抑えてくれる効果が期待できますので、水質浄化には大変適しています。
メダカの産卵にも使える!
マツモはメダカの産卵床にも適しています。
また、根を貼らないので卵が付着したマツモを別の水槽に移動することも出来ますので非常に扱いしやすいです。
そのうえ、稚エビや稚魚の隠れ家にもなりますので、わざわざ隠れ家を用意してあげる必要もなく、市販の隠れ家に出来そうな物をうっかり水槽に入れてしまい、隠れ家に付いていた有害な塗料、薬などが溶けだす事もありませんので、非常に安全です。
マツモを飼育する時の注意点
マツモの飼育の時に注意する2つのことを説明していきます。
水道水で洗うとマツモが傷む!
マツモは水道水に含まれる塩素に弱い傾向にあります。
カルキ抜きをしない水道水に浸けると、葉がバラバラと落ちることがあり、せっかく購入したマツモがボロボロになってしまいます。
また、マツモを洗う場合は水道水で洗うだけでダメージを与えてしまいますのでカルキ抜きをした水で慎重に洗いましょう。
水槽は綺麗に保つ!マツモ水草は汚れに弱い!!
水槽やフィルターに汚れが溜まっていたり、飼育水が汚れ始めたら水草などはすぐに弱ってしまいますので、早めの掃除や水替えを心がけるようにしましょう。
まとめ
《次の5つがマツモ飼育&育て方のポイントになります》
初心者の方にも育てやすく、水質浄化能力や生体へのメリットがたくさんありますので、何か水草の導入を考えている方がいましたらマツモを導入してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました(*‘ω‘ *)