水草を購入するにあたって、色々と知っておいて欲しい事があります。もし知らずに購入し、失敗してしまった!と言う様な事がない様、皆さんに水草についての説明をしていきたいと思います。
水草の種類
水上葉と水中葉
漢字の通り、水の上で育つ水草・水の中で育つ水草があります。ここではメリット・デメリットを簡単に比較してみましょう。
水上葉
価格:安い
メリット:害虫の心配がない
デメリット:水中葉化させる事が出来るが、完成まで日数が必要
水中葉
価格:高い
メリット:即レイアウトに利用できる
デメリット:害虫や卵がついている可能性あり
水上葉と水中葉まとめ
メリット・デメリット色々ありますが、予算の都合がつく方や、初心者の方は水中葉を購入する事をおすすめします。
水上葉は展開までに時間がかかる上、種類によっては茎自体も水上用の葉を展開する為、新しく生えた葉を切り取り、水上茎を引っこ抜いて水中茎を差し戻してやっと水中葉化が完了する、という手間がかかる種類もあります。
形による分類
①有茎草
茎に節があり、その節ごとに葉をつけるタイプです。
代表的な水草
パールグラス、ウォーターウェステリア、アンブリア、パコパ、グレートモス、ニードルリーフルドウィジアなど
トリミング方法
茎の途中で切り取り、切り取った茎をソイルに埋めるとそれが更に成長します。
また、切り取られた茎は、その節から新しい新芽を展開し、成長していきます。その際に複数の新芽を展開する事もある為一気にボリュームを増やせます。
②ロゼット型水草
中央から放射状に葉を展開するタイプです。簡単にいうとほうれん草や小松菜のイメージです。
代表的な水草
レースプラント、アマゾンソード、クリプトコリネ系、プリクサなど
トリミング方法
中心から新しい葉を展開しますので、外側の古い葉を根元から切り落とします。また、育つスピードが早すぎる場合は、ソイルの中にカッターの刃を差し込み、根っこを切断してしまう方法もあります。
③球根をもつ水草
球根をもつタイプの水草です。
代表的な水草
タイガーロータス、タイニムファなど
トリミング方法
球根から新芽を展開します。古い葉を球根が傷つかないように切り落とせば大丈夫です。
④浮き草
根を張らず、主に葉や茎から水中の養分を吸収するタイプの水草。根を張らないため、水草の再配置が用意。自然界では水面に浮いているのですが、アクアリウムでは重りなどを使用し、水中に沈めて使うことが多いです。
代表的な水草
アナカリス、マツモ、リシア、ハイグロポリスペルマなど
トリミング方法
有茎草と同様。切り取った箇所から枝分かれし、増えていきます。切り取った茎は、葉がついていればそのまま水中に沈めておけば成長を続けます。
⑤活着する水草
石や流木などに糸を巻き付けておくと、根がその石や木に絡んで体を固定するタイプの水草。活着させる際には元々ある根をすべて切り落とし、木にビニールテープなどで固定します。
代表的な水草
アヌビアスナナなど、その他アヌビアス系など
⑥モス、コケ類
水中で育つコケです。こちらも流木や岩に巻き付け、活着させて使用します。岩や流木に活着させる事で、自然感を強調出来ます。
代表的な水草
ウィローモス、ウォーターフェザーなど
⑦シダ類
こちらも、コケ同様に活着させて使用しあmす。コケやシダ類は陰性植物と呼ばれ、光量や二酸化炭素をあまり必要としません。そのため、初心者の入門草として重宝されます。
代表的な水草
ミクロソリウム系など
レイアウトによる分類
水草の背丈を理解する事でバランスよく、見栄えの良いアクアリウムが完成します。それぞれの特徴やサイズを理解し、美しいアクアリウムを完成しましょう。
①前景草
成長してもそこまで背が高くならない為、1~5㎝程度までしか大きくならない。主にソイルを隠す為に利用される。
代表的な水草
キューバ・パールグラス、エキノドルス・テネルス、グロッソスティグマ、ショートヘアーグラスなど
②中景草
前景草と後景草の中間くらいの高さの水草か、差が高くなるがトリミングに強い水草を前景と後景のつなぎ役として配置。
代表的な水草
アヌビアスナナ、ブリクサショートリーフ、ブセファランドラなど
③後景草
最も後ろに配置される。水面まで成長したり、背丈が高くなる水草は背景のレイアウトがしやすいです。
代表的な水草
パールグラス、エキノドルス、アマゾンソード、ラージパールグラス、グリーンロタラなど
農薬に注意する
アクアリウムベテランの方も初シュリンプ飼育の時に知らなくて水槽に入れてしまい全滅させた人も多いみたいです。
輸入水草には農薬が残っていますので農薬に敏感なシュリンプ、ミナミヌマエビの飼育水槽などに入れる場合は必ず無農薬の水草を入れてください。
水草その前にを使い抜く方法も可能です。
まとめ
水草にはたくさんの種類があります。水中葉の浮き草が初心者向けでオススメです。
うまく飼育できれば他の水草も育ててみてくださいね。